今昔物語 齊藤佳穂 VOL.3

前回は自立するためにかっこよくなろうとした小学生時代のお話でした。
今回は、テニス部で一生懸命活動していた中学生時代のお話をしていきます。

学区内の中学校は荒れていたので、仲の良いお友達と学区外の中学校へ進みました。
その中学はお家から歩いて10分位のところだったのですが、隣に別の小学校があり、そこから進学してくる子が多かったです。
人見知りなので、知らない子たちがたくさんいてドキドキしたことを覚えています。

そして、小学生から一緒のお友達に誘われてテニス部に入りました。
部活は上手な子が都大会に出場するレベルで、平日は朝練・放課後練、土日は練習・練習試合と、テニス漬けの毎日を送っていました。

運動はあまり得意ではなかったので、部内での強さは下から数えたほうが早かったです。
ラリーが長く続くとミスをしてしまうことが多かったのですが、合同練習で仲良くなった他校の先輩にカットサーブ(すごく曲がる)を教えてもらい、サービスエースで得点を稼いでいました。

部活のお休みは年末年始くらいしかなく、夏休みもお盆関係なく毎日部活をしていました。夏休みの宿題を終えるのは大変でしたが、体を動かしたり大きな声を出したりして、元気に過ごしていました。

しかし、3年生になり部活を引退すると、立ちくらみがよく起こるようになりました。
椅子から立ち上がると急に目の前が真っ暗になって、その場でしゃがみ込んでしばらくじっとしていないと、次の動作に移れないことが多かったです。
また、夏休みはお家でゆっくり過ごしていたのですが、なかなか活動ができずにソファやベッドの上で過ごす時間が増えました。

部活で時間がなかったときより宿題の進みが悪くなり、「やったけど家に忘れました」という言葉を初めて使って、なんとか提出にいたりました。

体を使ってないから疲れていないし、時間もたくさんあったのになんでできなかっただろう...と思っていたのですが、今思うと体を動かさないことで交感神経の幅が狭くなり、うまく活動ができなくなっていたのではと思います。

小学生の頃のように毎朝ラジオ体操があればまた違っていたのかもしれません。
もし当時の自分に声をかけられるのなら、もう少し体を動かしてみて!と伝えてみたいです。

次回は、女子校に進学した高校生時代のお話をしていきます。



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