更新日:2015.08.31
執 筆:整体師 飯島淳
このページでは、高血圧と塩分の関係についてお伝えします。
塩分の摂り過ぎは、高血圧になる確率を高めてしまいます。
この章では、塩分がナトリウムポンプの働きに与える影響についてお伝えします。
通常、塩分の主成分であるナトリウムは細胞外、細胞内外液の浸透圧を維持するカリウムは細胞内に多くあります。
ナトリウムを摂り過ぎると、体の中では下のような反応が起こります。
この働きのことを「ナトリウムポンプ」といいます。
高血圧の遺伝性因子を多く持っている人は、ナトリウムポンプがうまく働かず、ナトリウムが細胞内に溜まってしまいます。
すると、体の中では下のような反応が起こります。
※遺伝性因子については、高血圧が危険な理由の遺伝性因子をご覧ください。
腎臓機能は、高血圧に大きく関係してきます。
遺伝性因子がある人では、腎臓から分泌されるレニン・アンジオテンシン系というホルモンが多いとされています。
このホルモンは血管収縮に関係しています。
さらに、アンジオテンシンは副腎からアルデステロンというホルモンの分泌に働きかけます。
同時に、腎臓での塩分や水分を貯める作用も働くので、血圧の上昇につながります。
長期的な高血圧は、この要因も多いとされています。
以上、高血圧と塩分の関係についてお話していきました。
「血圧」