更新日:2017.05.24
執 筆:整体師 橋本静吾
あなたは、
などの原因不明の症状に悩まされていませんか?
病院の検査ではわからないことが多く、異常なし、原因不明と言われてしまうこれらの症状は、自律神経の乱れが原因です。
では、そもそも自律神経とは何なのでしょうか?
自律神経は、体の様々な器官をコントロールしている神経です。
自律神経は、昼に動けるようにする交感神経と、夜に休めるようにする副交感神経があります。
交感神経と副交感神経がそれぞれ交互にバランス良く働くことによって、体の様々な器官の働きが保たれるのです。
では、なぜ自律神経が乱れるのでしょうか。自律神経が乱れる原因の多くはストレスによるものです。
当院のホームページ上にもあるように、ストレスには
の4つストレスがあり、これらを溜め込みすぎると体に不快な症状がでてきます。
今回着目するのは、4つのストレスのうち「化学的ストレス」に関連する「食事」についてです。
世間には体に良いとされる食べ物、飲み物の情報がたくさんあり、よく患者さんから「何を食べたらいいですか」と聞かれることがあります。
その際は「一般的に推奨されているバランスの良い食事を心がけて下さい」とだけお話しています。
というのも、自律神経の乱れは、何か特定のものを食べれば良くなるというものではないからです。
人間として必要な栄養素(糖質・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル)を継続的にバランスよく摂取することで、自律神経が正常に機能しやすい状態になっていきます。
化学的ストレスは、うつや自律神経に関係する「4つのストレス」である精神的ストレス・構造的ストレス・化学的ストレス・温度と湿度のストレスのうちの一つです。
飲食で口にするもの、呼吸によって吸い込むものなど体内に取り込むものが体に負担をかけることを指しています。
代表的なものは、タバコ、カフェイン、砂糖です。これらを取りすぎるとストレスになりますが、食生活の偏りもストレスとなります。
パスタ、丼もの、パンなどの炭水化物ばかりの食事や、ダイエットを意識しすぎた野菜だけの食事もストレスになり、うつや自律神経失調症につながるのです。
5大栄養素(糖質・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル)と言われるものが栄養素の基本です。
まずはこれからご説明いたします。
穀物、砂糖、芋類に含まれており、人が活動するためのエネルギー源です。
運動したり、何かを考えたりする時も糖質が必要になります。
お米や麺類といった主食にあたるものであるため必要以上に取りすぎてしまうことも多く、肥満を気にする人は食べる量に注意する必要があります。
最近では糖質制限ダイエットもよく知られています。
肉、魚、大豆、卵、乳製品に含まれており、筋肉、皮膚、骨、髪、爪、血液、体のほとんどがこのタンパク質を材料にできています。
運動をして筋肉を増やしたい時や、貧血予防の時もタンパク質を多く摂取することが重要です。
自律神経を整えていく上でも非常に重要であるため、この後詳しく説明します。
オリーブオイル、ごま油などの常温で液体の油と、肉の脂身やバターのように常温で個体の脂があります。
栄養素の中で一番高エネルギーのため、摂りすぎれば肥満になりやすく注意が必要ですが、脳神経組織やホルモンの材料となるため、重要な栄養素でもあります。
野菜、根菜、肉、魚、果物、様々なものに含まれており、栄養素の吸収や代謝、神経機能を正常に保つなど多くの役割があります。
摂取した糖質をエネルギーとして使いやすくしたり、タンパク質が筋肉になる過程でも使われます。
以上の栄養素をバランスよくとることが重要なのですが、自律神経が乱れている方が気をつけなければならない点がいくつかあります。
その1つが血糖値です。
では、なぜ自律神経が乱れている方は血糖値に気を付けなければならないのでしょうか。
次回は、自律神経と血糖値の関係についてお話ししていきます。
「自律神経の乱れと食事」