客観的になりストレスを減らす

更新日:2021.11.05

執 筆:整体師 飯島淳

ストレス時は、自分の視点でばかり考えていると、ストレスの深刻度が高まります。
自分のことですから、当然自分の視点で考えるのですが、この時に、客観的な視点で考えることで、ストレスを減らすことができます。

今回は、客観的に考えることの必要性についてのお話になります。

客観的な視点でストレスを減らす

不安や怒り・イライラやドキドキは、ストレスがかかった時に脳内で発動します。
一度不安が高ぶると、脳内は不安が優先順位一位となり、なかなか不安が消えません。
他のことを考えようとしても、不安というベースで脳が働いてしまいがちです。
ポジティブに物事を考えようとしても、不安が勝ってしまいます。

不安な時に主観的に考えていると、不安が増していきます。
当然ですが自分のことなので、どうしても自分目線で物事を考えます。
この状態でいると、不安なことに対し直接向き合うことで、ストレスを感じやすくなります。
これではストレスが増えるばかりです。

自分には、いつも同じパターンで働く思考があるものです。
いつもと同じ方が、労力は少なくて済みます。
そして、そのパターンで上手くいったことがあったのでしょう。
しかし、そのパターンで切り抜けられていたら、不安にはなっていないのです。
同じパターンの主観的な考えでは、なかなか打開策は見つかりません。

こんな時には、「客観的」になることです。
客観的になることで、自分を外から見て感じ考えることができます。

客観的になると、いつもの思考パターンではなくなります。
そして、不安なものを大きな視点で考えることが可能です。
どこか他人事のようにも考えられるのです。

すると、不安なことが少しずつ小さくなっていきます。
主観的だったときより、ずっと不安を減らすことが可能となります。

客観的になることで、思ってもみなかった視点で物事を捉えることができます。
自分の奥深くに眠っている視点を引っ張り出してくれます。
「失敗しそうで不安」と思っていたことが、「経験値を積むチャンス」と思わせてくれるでしょう。

客観的になる方法

ストレスを減らすには、客観的になる必要があることをお話ししました。
それでは、客観的になる方法をいくつか挙げてみます。

  • 文字に書いて、その文字を読み取って考えてみる。
  • 目の前に自分の姿をした人がいると思って、眺めて考え感じてみる。
  • 例え話として考えてみる。(物語)
  • 第三者からの意見を聞いてみる。
  • 思い込みが出てくるたびに、それを取り消す

客観的になるのは、簡単なようで意外と難しいものです。
なんとなくは出来ても、今までと違う視点が湧いてくるには、たくさんのトレーニングが必要でしょう。
そして、落ち着いた状態でないと混乱してしまいます。
必ず、落ち着いた状態で始めましょう。
このため、深く息を吐いてから行ってください。
出来るようになれば、ある程度の状態でも客観的になれるでしょう。

客観的になり、ストレスを減らしていきましょう。