ぐるぐる考えてしまう、スッキリしないときには…

2019年9月開催 心と体の勉強会 音声テキスト No.7

No.6では、不安やうつにつながる「感情の抑圧」についてお伝えしました。
ここでは、ぐるぐる考えてしまう、スッキリしないなどの症状とその対策についてわかりやすくお伝えしていきます。

不安やうつの背景にある「感情の抑圧」

「頭」ばかりエネルギーを使っている

参加者Dさん「不安な時に、なんかこうぐるぐる考えちゃうみたいなサイクルがあるんですけど…うつで不安になると、ますます考えちゃってという…」

それはですね…「頭」と「心」と「体」ってあるんですけど。
考えるというのは「頭」なんですよ。
エネルギーを使う場所は頭でしかないんですね。

じゃなくて、「体」でエネルギーを使って欲しいんです。
感情の抑圧に関しては、「心」でエネルギーを使いましょう。
「考えちゃう」というのは、頭でしかエネルギーを使っていないので。
「筋肉を使って大声を出してください」というのが体のほうで、「ちゃんと感情を出してください」というのが心です。

エネルギーが100あったら、33ずつ使えればいいんだけども、頭で90くらい使っちゃっている。

なぜかというと、体と心で使わないからです。
それを、「体」で使っちゃいましょうと。
そのためには、筋肉を使ったり大声出したりとか。
心でも33使えれば、頭では33しか使えないんです。
(ぐるぐる考える前に)疲れてあとは寝てしまいます。

なので、「エネルギーの使いどころ」というのがすごく重要です。

頭を使う人が多いんです、やっぱり。そういう時代ですよね。
なので、体とか心とかをいかに使うかということが重要で、筋肉・大声、感情解放という話になるわけです。

参加者Dさん「なんとなく、心と体が今さび付いちゃっているんですよね…」

そうなんですよ。
だから、Dさんの場合は、頭にばかりエネルギーが使われて、心と体が働いていないんですね。
なので、頭の分を小さくするには、まず心と体に使うエネルギーを大きくすると、頭のほうにいかなくなって、小さくなっていきます。
そうすると頭心体が同じくらいの(エネルギー消費の)大きさになるんです。

参加者Dさん「うつがひどい時はダメですよね」

そうですね。

スッキリしないときには「休む」「動く」のメリハリを

参加者Dさん「自分は何となくダラダラ型なので、会社を休むまではいかないんですけど、もう3年くらいスッキリしないっていう…」

そういう時はですね、例えば1週間くらい会社に行く以外は休むとするじゃないですか、長くても10日から2週間くらい。

それを超えたら、もうわざと(体を)動かしちゃうんですよ。
動かしちゃうと、もうそうなるしかないんです。
最初はヘトヘトになりますよ。
なので、その辺りは仕事の調整とかもしながら。
午後出勤できるようにしておくとか、うまくスケジュールを組んで。
まずは動かしちゃいます。

最初(の1週間~2週間)は休まなきゃダメですよ。
最初は休んで、あとはバーッと動かしちゃう。
体を動かすか、感情のほうからいくか。

こういうことをやっていくと、すごく人生は充足、充実していきますね。

僕が今言っているのは全部理想を言っていますので、実際はちょっとずつですよ。
この状態にたどり着くのは結構大変で、何十年もかかったりするんですけど。
今より少しでも良くするということをしていけば、全然変わってきますから。
体調とかが。

みなさんもう専門的な施術は受けているので、あとは頭心体の部分で、自分の日常生活をちょっとずつ変えていく。
すぐにはなかなか変わらないです。

なぜかと言うと、これはそれこそ幼少期から皆さんのいまの年齢までの年月をかけて作り上げてきたものなんですね。
それはそれでとても重要で…みなさん性格ありますよね。
その性格だから今まで切り抜けて来られたんですよ、その時は。

現状に合わせて自分の幅を広げていく

ところが、その性格を作ったときと、今とでは状況がちょっと違うんですね。
なのにその性格で突き進もうとするから、ちょっといろんなトラブルが起きちゃうんです。

例えば、「真面目」だから昔は良かった。
でも真面目でずっと一生懸命やると、年も取ってくるとエネルギーもなくなって、真面目にやっていてもたまに手を抜かないといけないみたいになってくるというのがありますよね。
だから、「手を抜くこと」も覚えなきゃいけないのに、真面目な性格そのままにずっときちゃうと、ここで病気になってしまう。

だから、昔作った性格と言うのは、今皆さんが持っている性格、僕も含めて世の中全員の人の性格というのは、子ども時代に生きていくために必要で、身につけた性格なんですね。
それはそれで大事なんです。
なくす必要はないんです。

ただ、今の時代、今の自分の状況に合わせて、少しずつ性格を「広げていく」というか。
短気な部分があっても良いから、呑気な部分も作りましょうと。
簡単に言うと。
潔癖症な部分があってもいいから、ちょっとだらしない部分もあってもいいよねとか。

どっちの自分を取れるかという風に選択肢が取れるようになると、すごく楽になっていきますよね。
今は「こっちしか使えない」となっちゃっている。

なので、少しずつやっていくしかないんです。
でもやっていくと、必ず変わっていきます。
それは僕が20年前にうつになったときにだいぶ足掻いて、だんだんだんだんいろんなことが分かって、その度にいろいろ修正していって、当然2、3日で変わることはないですけど、半年、1年経っていくと「だいぶ変わってきた」というのを実感したというところがあるので。
少しでもいいからやったほうが良いです。

そうすると、いつの間にか変わっていたりとかしますので。


症状を改善させる運動や行動