自分で決断すると自律神経は活性化する

更新日:2023.05.11

執 筆:整体師 飯島淳

自律神経の働きを高めようとするとき、決断力を上げていくことも一つの方法です。

決断するには、しっかりとした自律神経の力が必要です。

決断することで脳が活性化

何かを決めようにも中々決められない。
レストランのメニューをいつになっても決められない。
大きな問題ではないのに、決めかねてしまうことが多い。

当てはまるなと思う人は多いでしょう。

決断するには、理性の脳を使います。
色々な選択肢の中から自分で選択して決断する。
決断するスピードや回数を重ねていくことで、この理性の脳に刺激を送り、活性化させましょう。

脳内では、常に「理性の脳」と「本能の脳」で意見交換しながら調整をしています。
例えば、本能が恐怖だと反応するが、理性では今回は問題なしと判断する。
すると、理性が本能に対して「問題ないので落ち着きましょう」と抑制をかけてくれるのです。

この理性の脳では、自分が決断したことによって、更なるやる気や意欲を高めてくれる力が上がります。
同じ行動をするのにも、他人に用意されて行う行動に対し、自分で決めて準備した行動の方が意欲的になれます。
更に、失敗したとしても次に活かそうとする理性が動いてくれるのです。
心折れずに、いわゆる前向きになってくれる訳です。
そして、自分で決断したことで成果も上がりやすくなります。

理性の脳の活性化のために、自分で決めて実行しているという感覚がとても重要なのです。

決断には交感神経がカギ

決断力を上げるには、自律神経でいう交感神経の力を高めるのが役立ちます。
交感神経が活性化されていないと、自分で決める力が弱っている場合があります。

自律神経は、交感神経と副交感神経が共に同じ力があることが理想です。
交感神経10・副交感神経10の力といった感じです。
どちらの自律神経を多めに使うかで、行動や体の反応は変わってきます。交感神経の力が弱っている場合、決断する力が弱ったり、やる気も出にくくなったりします。
体でいうと、筋肉の適度な張りも弱まり、力が入りにくくなることもあります。

交感神経の活性化のため、日ごろから物事を出来るだけ早く決断するトレーニングをしてみましょう。

  • コンビニで冷蔵庫の前に立ち、3秒で今飲みたいものを決めて手に取る。
  • レストランで、メニューから素早く食べたいものを選ぶ。
  • 今日着ていく洋服をさっと決める。

自分で物事を決めた時には、成功・失敗にかかわらず理性の脳が活性化されます。
そして、決断することは、交感神経の強さでもあるのです。
簡単なことから、決断力を上げていきましょう。

決断する機会を意識的に増やす。
そして、小さく簡単な決断からどんどん行いましょう。

決断力が上がり、交感神経の働きも活性化されると、ストレスにも強くなれます。
ストレスに強くなるためにも、決断力を磨いていきましょう。



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