化学ストレスを減らしてエネルギーを回復する!

更新日:2023.12.14

執 筆:整体師 角道征史

前回から始まりました、エネルギーの無駄遣いを減らして回復させるシリーズ、第2弾は化学ストレスを減らしてエネルギーを回復させる方法です。

化学ストレスとは、基本的には、体の中に入ることによって負荷をかけてくるものになります。

飲食による化学ストレス

1.カフェイン

言わずと知れた化学ストレスの代表格ですね。
摂取することによって、神経を興奮させるだけでなく、活動することにエネルギーを使わせてしまいます。

一時的に元気になれるのはいいのですが、そのしわ寄せが大変なことに。
具合の悪い人はエネルギーがますます足りなくなり、悪化してしまうので、控えましょう。

2.アルコール

「酒は百薬の長」などと言われてきましたが、最近では、飲んだとしても純アルコール量で1日に10g以下が望ましいと考えられています。
ワインやビールでおよそ1杯程度の量です。

アルコールに含まれる、毒物のアセトアルデヒドを分解するために、肝臓には多大な負荷がかかります。
肝臓の負荷によるストレス度は高いので、お気を付けください。

3.砂糖

砂糖を中心とした甘いものは、急激な血糖の上昇を引き起こします。
その後には血糖の急降下をもたらし、急激な変化によってエネルギーの消耗を拡大させます。
こうした乱高下を引き起こさないためにも、空腹時の摂取は控え、食後のデザートで摂ることをおすすめします。

また量にも注意しましょう。
砂糖の摂り過ぎは悪玉菌の増殖につながり、腸内環境を悪化させるので、消耗してしまいます。

4.添加物

現代の食品は、多くの添加物にさらされています。
農薬、防腐剤、安定剤、保存料、着色料、乳化剤、香料、酸化防止剤、薬剤などなど。
加工された食品であればあるほど、有害率は高まります。

その対策として、有害物質を除去するために、食物繊維をしっかり摂りましょう。
いも類さつまいもや、海藻類ワカメなどがおすすめです。

5.水分の不足

水は、酸素・ミネラル・ビタミン・三大栄養素とともに、エネルギーを生み出すために必要です。
そしてそれ以外に、老廃物の排出をするためにも必要です。

水分が不足すると、老廃物や疲労物質を運搬して排出することができなくなるので、疲れが取れなくなります。

飲食以外の化学ストレス

1.タバコ

吸うと一酸化炭素を排出してしまうので、それによって酸素の運搬が阻害され、酸欠状態になってしまいます。
酸素が足りないと充分なエネルギー生成はなされないので、ガス欠に。

吸わないに越したことはないですが、もし吸った場合には十分な腹式呼吸をおすすめします。
しっかり酸素を補給しましょう。

2.薬

菌やウィルスの活動を抑制したり、症状を緩和させたりするために使用します。

「毒をもって毒を制す」の言葉どおり、必ず副作用が存在します。
アルコールと同じように、飲み過ぎが肝臓への負担を激増させるので、5種類以上飲んでいる方はご注意を。

3.光

現代社会においては、テレビ・パソコン・スマホなどを見ることが常態化しています。
そのためサーカディアンリズム(体内時計)に狂いが生じやすく、睡眠障害が起こりやすくなります。

また寝る前に見ると、光によって交感神経が興奮するため、副交感神経のはたらきが抑制されて、睡眠の質が低下します。
さらに光の刺激が多すぎることで、脳は疲弊し、自律神経の機能も低下します。

4.アレルゲン

花粉やハウスダスト、牛乳や小麦、そばやエビ、ペットの毛や金属など、特定のものが特定の人にだけ反応してしまうものです。
体質的なものもありますが、その人にとっての許容量を超えてしまったことで、耐性が低下している状態です。
自分に余裕があれば、反応が出なかったりします。

また、アレルギー反応が出なかったとしても、歴史の浅い食べ物は体に合わない可能性が高いのでご注意を。


こうした化学的なストレスを引き起こすものを、完全に除去する生活はできません。
お酒も飲みたいし、スイーツも食べたい。
要はバランスの問題です。

化学ストレスが極端に多くならないように、加減しながら、毎日を楽しみながら生きたいものです。