更新日:2018.09.14
執 筆:整体師 橋本静吾
顎関節症の対策には「噛みしめ・歯ぎしり」の対策を行うことが重要です。 そのためには下記の3つがあります。
ではそれぞれを解説いたしましょう
顎関節症・噛みしめや歯ぎしりの対策として、一番効果のあるやつからお伝えしていきます。
それが「交感神経を活性化させて緊張を発散させる」というものです。
交感神経?
緊張の発散?
何のことかと思う方もいらっしゃると思いますが、無意識な「噛み」を減らしていくにはこの対処法が最も重要なのです。
簡単に言えば運動と声を出すということです。
運動する際は交感神経が活発に働きます。大きな声を出したり歌を歌ったりする時も同じく交感神経が働きます。
この2つはストレスに対応する時に起こる正常な反応です。
前述で犬がストレスに対して吠えたり、噛みついたり、走って逃げることを説明しましたが、この噛むや逃げるが運動にあたり、吠えるが大きな声を出すことに当てはまります。
普段、ストレスや我慢が多い生活をしている人は「噛みしめ」の代わりとなる運動をする必要があります。
ただしウォーキングなど軽めの運動では不十分です。おすすめの対処方は以下にまとめてみます。
A) 新聞紙を丸めて何かを叩く バット、ゴルフクラブを振り回す
B) ペットボトルを踏み潰す
C) 20m程度の短い距離を全力疾走
叩く、振り回す、踏み潰すなどストレスと闘っているイメージ。 全力疾走はストレスから逃げるイメージです。
こういった交感神経の働きが高まるようなことを意識的にするとストレスに対する正常な反応を表現できた体はリラックスしやすくなります。
運動ではなくカラオケで熱唱することでも交感神経は高まりますし、音楽ライブやスポーツ観戦に出かけて大声で応援しながら手を叩いたり飛び跳ねたりすることも有効です。
運動嫌いだったり忙しい方でも手短に緊張を発散できるケアはあるはずです。
お風呂に入ったり、音楽を聴いたりしてリラックスすることも大切ですが、交感神経が興奮したままでは質の良いリラックス状態に入ることはできません。
脳や体の緊張を抑えつけずに運動や大声で発散すれば自然とリラックス状態をつくる副交感神経が働きだし、全身の血流が促進されて結果的に顎の不調が緩和しやすくなります。