更新日:2018.09.10
執 筆:整体師 橋本静吾
顎関節症や噛みしめ・歯ぎしりの対策として「交感神経を活性化させて緊張を発散させる」というもの以外に下記の2つがあります。
歯科医院で顎関節症を診てもらうとマウスピースをはめる治療がよく行われます。
しかし、この処置だとなかなか症状が治まらない方がいらっしゃいます。
マウスピースをはめると、歯ぎしりや噛みしめで負担がかかる歯の摩耗は防げるので歯のケアとしては有効です。
しかし、噛むこと自体はおさまらないため、顎の不調改善にはマウスピースでは不十分です。
人によっては異物を口の中に入れている違和感でより噛んでしまう方もいるため注意が必要です。
当院に来院された方の中には噛みしめでマウスピースを何個も壊してしまったという方もいらっしゃいました。 歯列矯正器具の違和感が噛みしめの要因となってしまう場合もあるのですね。
マウスピースや歯列矯正で歯のケアをしつつ、根本の問題として顎や自律神経のケアをすることが必要です。
仕事中や何かに集中している時は体が緊張して噛みしめてしまうことが多くなります。
普段は唇が閉じている状態で上の歯と下の歯は離れている形が正常です。
上下の歯がカチッと当たっている状態は顎周りに力が入ってしまっているので、気がついたら上下の歯は離すようにしてください。
特にデスクワーク中は座ったままパソコンに向かって頭が前のめりになり姿勢不良になりやすく、頭を使っての作業が続くことで脳が緊張状態になるため噛みしめやすい状態になります。