更新日:2019.07.12
執 筆:整体師 齊藤佳穂
それでは、PMS・PMDDを改善するには、どうしたら良いのでしょうか。
このページでは改善方法をお伝えしていきます。
血行を良くすることで経血をスムーズにし、過度な筋肉の緊張による不調を抑えることが出来ます。
など、日常に取り入れやすいものから始めてみてはいかがでしょうか。
体が緊張していると、活動する交感神経が働きやすくなります。
そして、普段から体の力を抜きリラックスしていると、筋肉の緊張が緩むことや、副交感神経が働きやすくなります。
以上の事を行うことで体の力が抜けやすくなるので、ぜひ試してみてください。
ホルモンの材料となる栄養を摂ることで、ホルモン分泌をサポートすることが出来ます。
イソフラボン
女性ホルモン「エストロゲン」に似た成分
大豆製品、豆類などに多く含まれている
トリプトファン
幸せホルモン「セロトニン」の材料になる
大豆製品、豆類、乳製品、ナッツ類、青背の魚などに多く含まれている
以上を積極的に摂取することもお勧めです。
PMS・PMDDについて知ることで、対処方法を考えられることや、不調を軽減することが出来ます。
例えば、基礎体温をつけて体の周期を知ることで、症状のでる時期に無理のないスケジュールを組むことが出来ます。
また、気持ちが高ぶっている時も「今イライラしているのは月経前だからだ」と思えることで、原因がはっきりし、イライラが軽減する場合もあります。
月経は「1ヶ月の通知表」とも呼ばれ、自分の体力を超えて頑張っていると不調が出ると言われています。
月経前に「悲しくて死んでしまいたい」と思っていた時に、PMS・PMDDのことを正しく理解していると、「今月経前だからそう思っているだけで、これは私の本心ではないんだ」「月経が始まれば、いつもの私に戻れるんだ」と沈んでいた気持ちが軽くなることもあります。
また「自分は頑張っていたんだな」「無理してごめんね、頑張ってくれてありがとう」と自分の体を労わることで、月経前の不調によるストレスも減少するのではないでしょうか。
自然療法の力を借りて、体の働きをサポートすることも良いでしょう。
アロマ
ゼラニウム、クラリセージ、ローズなど
ハーブティ
メリッサ、チェストベリー、レディースマントルなど
以上のものが、女性特有の不調を和らげてくれると言われています。
また、自分の好きな香りを嗅ぐことでも、体や心がリラックスします。
そのため、効能で選ぶことも良いですし、自分の好きな香りを選んで使ってみることもお勧めです。
漢方薬や、低用量ピル、SSRIなどが処方される場合があります。
薬を服用する場合は病院の先生と相談し、用法用量を正しく服用してください。
不調の大元となる自律神経を整えることで、PMS・PMDDの改善が大きく期待されます。
従って、リラックスする副交感神経が働けるように、休息する時間を作ることがお勧めです。
しかし、交感神経の働きが強くなってしまっていると、興奮が強くなり、自分でリラックスすることが難しくなってしまいます。
そういった場合は、「整体」で自律神経のバランスを整えることがお勧めです。
整体で体の緊張を緩めることや頭蓋骨の動きをつけて脳の興奮を抑えること、副交感神経の支配が強い消化器系・お腹の調整を行うことで、リラックス出来る体をつくることが大切です。
忙しくて自分のケアに手が回らない方なども、専門家の手でしっかりと状態をみて施術を行うことが出来るので、不調の改善を目指している方はぜひいらしてください。
「PMS(月経前症候群)について」