トラウマからの解放

更新日:2021.09.17

執 筆:整体師 角道征史

前回、精神的なストレス解消のために必要なことをお話ししました。

今回はさらに踏み込んで、感情のストレス、トラウマから解放されるために必要なことについてみていきましょう。

プラスのゴール設定

ゴール設定は、目標設定と言われることもありますが、会社などでの売り上げ目標とか、スローガンとか、様々な場面で使われます。
また、一年の計は元旦にあり、などと個人で目標を立てるかたも多いと思います。
ただ何となくやってるとか、決まりだから立てているなんてかたもいらっしゃるかもしれません。

しかしながら、単なるお題目ではなく、具体的なイメージを持つことで、目標は現実を引き寄せる強い力となってくれます。
目的を持って生活することによって、意識レベルではそれに見合った行動をとりやすくなります。

例えば、今月1,000万売り上げるという目標なら、どうやってそれを成し遂げるか、いつまでに500万、誰に何を売って200万とか具体的な展開を想像することができます。
目的を達成するために適切な手段をとれるようになるわけです。

逆に目標が曖昧だと、なんとなくの積み重ねになってしまうので、余計な行動をしたり、時間を効率的に使ことができなくなったりします。

それだけではありません。

ゴール設定は、無意識にも働きかけるため、目標達成に必要なことや役立つ情報などを知らず知らずのうちにかき集めるようになります。

また、具体的な目標を持ち、それを達成している自分をイメージするだけで、脳の中の網様体賦活系が活性化して、実際に達成できている自分であると振る舞うようになります。

悪いニュースを聞いていると、自分のことと区別がつかずに、ストレスを受けて具合が悪くなることがあります。
脳や自律神経は、現実のことと想像上のことの区別がつかないのです。

つまり、具体的なイメージが目標の達成にはとても有効なのですね。

マイナスのゴール設定

実は、前述のような前向きなゴール設定以外のものが存在しています。
それは、大いに私たちの人生に影響を与え、自分の望んでもいないゴールへと導いています。

認知の歪みのなかにラベリングというものがあります。
レッテルを貼る、というものです。

「男なんだから」「女なんだから」「お姉ちゃんでしょ」「素直ないい子ね」「いい人だよね」「この出来損ないめ」「あんたなんか生まなきゃ良かった」etc。

こうしたレッテルを貼られてしまうと、自分ではそのつもりがなくても、そのレッテルにふさわしい行動を取るようにゴール設定がされてしまいます。

つまり、無意識にそれに合わせて行動してしまうのですね。

本当は自分のしたいようにやりたいのに、周りの期待に応えなければいけないと思い込んでいたり、がんばりすぎていたりする。
自分には価値がないからと、不幸な状態を無意識に求めてしまう。
そうしたマイナスのゴール設定は取り除く必要があります。

トラウマになってしまっている出来事も、実は認知の問題によって起きています。

自分という狭い視野からものを見ている場合、必ずスコトーマという心理的な盲点が存在します。
それを、相手の立場に立ったり、客観的にとらえたりすることで抜け出していき、気づきを得ることでストレスを無くしていくというのがカウンセリングの手法になります。

陰陽二元論

陰陽二元論は、すべてのことに陰陽があるという考え方です。
上下・左右・前後・男女・プラスマイナス・表裏などなど。
等価交換の原理とも言えますが、マイナスのこととプラスのことは、必ずエネルギー的にバランスが取れているのです。

どれだけつらいことや、イヤなことがあったとしても、その分だけ助けられたことやプラスになったことが存在しています。
つらすぎる体験にフォーカスしてしまっていることで、その不幸な自分の実現のために症状が出てしまっているのですね。

トラウマをすっきり解消して、心置きなく人生を楽しんでいきましょう。