運動をしてストレスを減らす

更新日:2024.11.14

執 筆:整体師 飯島淳

脳は体からの情報を受け取ります。
したがって、体の情報が悪いと不安やイライラなどのストレスに弱くなります。

体からの情報を良くするために運動を取り入れ、ストレスに強くなりましょう。

運動が必要なわけ

感情は、心の問題から起こるものだけではありません。
脳では、心で起こっている状態と体で起こっている状態を統合させて、感情を作り出します。
ですので、体がリラックスしているとイライラや不安といったものが軽減されるのです。

心理的なストレスが多い時、考え方や出来事への見方を変えようとすることも多いでしょう。
これはとても重要です。
心の問題に大きな変化をもたらしてくれます。

しかし、心だけにアプローチするよりも、運動によって体にもアプローチすることをお勧めします。

脳は脳脊髄液という液体に覆われています。
運動することで、自律神経が血圧や心拍等の調整を行います。
これらの変化によって脳脊髄液の状態は変わります。
脳脊髄液の状態が良いと、そこに覆われている脳は神経伝達がスムーズな状態になりやすいのです。

整体などで脳脊髄液の状態にアプローチするのは有効ですが、今回は、自分で行う運動についてお話しします。

更に、運動によって血液循環が良くなり、酸素の供給力が上がります。
脳もそうですが、心臓や各臓器にもたくさん酸素が行き届き働きが良くなります。
そして、定期的に運動することによって、セロトニンやドーパミン・BDNF(脳由来神経栄養因子)といわれる脳に必要な物質の数値が上がります。
そのことで、神経細胞の働きが活性化します。
これもまた、不安などストレスの軽減に繋がります。

体の情報は、常に脳に送られます。体のどこかに炎症があれば、「なんだかだるい・・」「違和感・・」といった不快感が脳に伝わります。
運動で体に変化を加えることが、不安を和らげることに繋がります。

運動後には、気分爽快になったりもするのです。
運動によって筋肉を鍛えるだけではなく、体が活性化し機能が上がることによって、ストレスにも強くなるのです。

運動がもたらす効果はこれほど大きいものです。
体からの情報を良い状態にするために、運動をしない選択肢はありません。

運動でストレスに強くなる

体の情報を良くするために、運動が必要なことをお伝えしました。
それでは、どんな運動が良いのでしょうか?

結論からいうと、どの運動でも効果があります。

  • ランニング・早歩き等で、心拍数を上げる
  • 筋肉トレーニング・・スクワットや腹筋・背筋・腕立てなど
  • 少し難しい動き・・バランストレーニングやダンスなど
  • 有酸素運動・・ウォーキングや自転車など

どの運動でも続けることが重要です。1日やってOKかというそうではありません。

少なくとも1週間に2回以上は、何かしらの運動をする習慣をつけましょう。
自分の出来ることからで構いません。部屋で行えることでも良いです。

コツコツ行える運動から始めましょう。



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