更新日:2018.06.08
執 筆:整体師 飯島淳
自律神経の多くは、見えないところで反応をしています。
ですが、目に見える部分の筋肉の動きや姿勢など、反応として感じたり、探せたりする所はあります。
体の姿勢・ポーズが、心(自律神経)を表していることもあります。
基本的には、交感神経が優位になると筋肉は収縮し、緊張状態になります。
運動する時は、収縮できる状態になっていると、瞬時に体を動かせてより良いパフォーマンスが発揮できます。
ですが、やはり自律神経はバランスが大切です。
交感神経の働きだけで良いかというと、そうではありません。
緊張が強すぎると、力を抜くということが出来ません。
例えば、腕を上げる動きをするとします。
すると、腕を上げる筋肉群が働いて、当然腕が上がります。
この時に、腕を下げる筋肉群の緊張が強過ぎると、スムースに腕が上がらずにカクカクと上がるような動きになります。
上げる筋肉と下げる筋肉がどちらとも緊張していれば、片方が働こうとしているのに、緩ませることが出来ずに、その運動を邪魔してしまいます。
オンにすること、オフにすること。
共に出来てスムースな体の動きになる訳です。
自律神経が乱れている方は、交感神経の高まりが強過ぎて、バランスが乱れていることが多いと感じます。
このような方は、やはりどこかの筋肉や頭・内臓などに硬さが出ている事が多いです。
そして、この交感神経の強い高まりが癖づいていると、普段の姿勢の癖としても現れてきます。
怒りがあれば、唇はギュッと閉じ気味になる。
落ち込んでいれば、下を向き気味になる。
不安な時や余裕がない時などは、腕を組んだり足を組んだり、前のめりに小さくなり座ったりすることもあるでしょう。
眉頭にぎゅっと力が入って会話している方も見かけます。
すると、呼吸も浅くなります。
とにかく、簡単に言うと体を縮めている状態なのです。
これでは、リラックスしようとしても、なかなか体は反応してくれません。
この時に自分で出来ることは、体を大きく広げることです。
無意識での緊張があるので、なかなか広げることが出来ない方もいるかもしれません。
このように、体を大きく広げてみましょう。
出来れば、そこで腹式呼吸をゆっくりとできると尚良いでしょう。
日常で、いつもの自分より体を縮めていると感じた時や、ストレスを多く感じている時には、体全体を大きく広げて、リラックスしやすい状態に持っていきましょう。
体を大きく広げることで、心も余裕が生まれやすくなることでしょう。