気持ちを思いやる

更新日:2020.04.03

執 筆:整体師 飯島淳

このところ気温差が激しく、20度を超える日があるかと思うと雪が降るほど冷え込むという日もありました。
気温差が生じると体温をコントロールしている自律神経にも負担がかかります。
少しずつ暖かい日が増えてくると思いますが、朝晩の気温差にはご注意ください。

自分の気持ちを知る

実際思っていることと、本当のところ脳では違うことを思っているということがあります。
この本当のところというのは、自分がその気持ちを持っていることに気付いてないということです。

周りから見られている社会的なことを気にしている習慣があると、ついついその思考が優位に働いてしまいます。
「社会人としてこうあるべきだ」など。
悪いことではありませんが、本当の気持ちを分かっているのと、気が付けていないのとでは大きな差があります。


例えば、ずっと前から予定していた凄く楽しみだった旅行を今の新型コロナウイルスの状況を踏まえてキャンセルにしました。
今は仕方がない、みんな我慢しているし。会社にも迷惑になってはいけないし...。
というような感じで、本当は行きたくて行きたくて仕方のなかった旅行を泣く泣く諦めた悲しさ・悔しさを封印するかのように自分に言い聞かせる。
封印する癖が身について、すぐに本当の思いをないがしろにしてしまってはいけません。
本当の思いが無かったかのように過ごす癖が身についている場合もあるでしょう。

日常で抱えている自分の思いを、しっかり分かっておくことはとても重要です。
誰でもなく自分しかそこに気づくことはできません。


自分の気持ちを感じ取り、知ることで次へと繋がります。
知らなければその思いは未消化のまま我慢となり、ストレスとなって残ることもあるでしょう。

本当の気持ちを知る・探してみる癖も身につけましょう。

気持ちに応える

嬉しい・楽しい・悔しい・辛い・悲しい。
色々な気持ちがありますが、このことに対して実際に行動を起こしてあげる。
気持ちを分かるだけでもとてもいいことなのですが、プラス行動に移してあげるとさらにその気持ちが強化されたり発散されたりします。

例えば、辛いことが起きているのに我慢に我慢を重ねて過ごしている。
辛い気持ちを、存分に分かってその思いに応えてあげていない。

このような時には、無理をしての行動になることが増えて、ストレスとなります。
すると、ストレスにより交感神経が働き筋肉の緊張が起きて、体のこわばりが増えることに繋がります。

辛くストレスが溜まっているので、その固まった筋肉を発散させてあげたい。
それが辛い気持ちを和らげる作戦となり、応え方のひとつとなるでしょう。

その時には、運動や大声を出すなど、色々な部位の筋肉を使ってあげましょう。
肩や首がその影響で固まったら、肩をグルグル回す動きでもいいでしょう。
筋肉を使い交感神経を働かせて一度発散させるのです。


筋肉を使って発散させてあげるのともう一つは、その気持ち自体をくんであげること。
紙に書いてもいいでしょう。誰かにその思いを告げるのもいいでしょう。独り言もありです。
しっかりと自分の気持ちを理解し知ってあげてから感情を出させてあげることが、気持ちに応えることになります。
「あっ、本当は辛かったんだ...」「ホントに幸せだ...」と誰よりも理解してあげましょう。
その電波をしっかりキャッチできるような、脳の柔軟さを身につけて過ごしましょう。


症状を改善させる運動や行動