更新日:2018.12.07
執 筆:整体師 飯島淳
12月に入り、手足の冷えを感じている方が増えてくる時期となりました。 今年もあと1ヶ月、自分の体に1年間お疲れ様を言ってあげましょう。
最近、パニック障害の方が多く来院されます。
心臓がバクバクする・ドキドキするといったようなパニック発作は、自律神経の乱れによって起こる症状です。
自律神経が乱れてしまう原因の一つに、自分の本当の思いを置きざりにして「しなければならないこと」を優先して行動してしまうということがあります。
そうすると、心と体で不一致が起きてバランスが取れていない状態になってしまいます
このことは、健療院グループ総院長のブログ代償の欲求は止まらないで詳しく記載されています。
パニック発作が起きている人の例として、電車に乗っている時、急にドキドキしてきて息が苦しくなり電車を降りたい。
または、このまま乗っていて大丈夫か不安...などがあります。
このような時は、緊張・ストレス状態になり交感神経が優位に働いています。
自律神経のバランスが乱れている状態です。
交感神経が優位になっている時には、リラックスさせる副交感神経を働かせたいのです。
言葉で言うのは簡単ですが、実際はそう簡単なことでもありません。
交感神経が過剰に働いている時、中々その緊張が緩まないのは今までの蓄積も当然あります。
その蓄積によって、何も出来事が起きていない状況でも交感神経が優位に働いているのです。
これが時間が経てば経つほど土台として作られ、交感神経優位型のような体になってしまいます。
パニック発作の時に、今「リラックスしましょう」と言われたとしましょう。
意味は分かるけれど、本当の意味で副交感神経を働かせて、体の力を抜いてリラックス出来ているのかと言われると出来ていないことが多いです。
どうしても緊張が染みついているので、中々直ぐには本当の意味で副交感神経を上手く働かせるのが苦手になってしまっているのです。
このような時に、心底リラックス出来ていて副交感神経がしっかり働く状態に持って行かなくても、まずは出来ることからやってみましょう。
これらの回数を重ねる内に、少しずつ副交感神経が働き始めれば良いでしょう。
例えば、手をグーからパーにしてみる。
代表的なところでは、息を吐く。
手足を外に広げてみる。
気を許せる人の手に触れてみる。
目線を変えてみるなど。
その場でやろうと思ったら、必ず出来ることをしてみること。頑張ってやる事ではなく、必ず出来ること。負担なく出来ることをやってみましょう。
そして、もしも強く緊張している状態であれば、無理やり緊張を取り払おうと頑張り過ぎないこと。
その頑張りが辛いこともあります。
無理やりは余計に緊張してしまうことがあります。
先ずは、その緊張のままリラックスしてあげましょう。
緊張を受け入れながら、リラックス出来ることをやってあげましょう。
緊張している自分と、リラックスの方法を始めようとしている自分を受け入れてあげましょう。