更新日:2021.06.04
執 筆:整体師 飯島淳
コロナ禍のため、出社や外出が少なくなり、全体的に活動量が減っています。
自粛生活で外に出歩く機会が少ないと、脳への刺激が減ります。
脳が働くには、酸素・栄養・刺激が必要です。
今回は、この中の刺激についてお伝えしていきます。
自律神経の活性化には、運動による刺激がとても重要になります。
筋肉を使うことで、交感神経が活性化されます。
特に、コロナ禍で活動量が減っている人は、筋肉を使い交感神経を働かせることが必要です。
体を動かさないと、筋肉も使われず、脳には刺激が与えられません。
脳に運動による刺激が与えられないと、自律神経の働きが悪くなります。
自律神経は、交感神経と副交感神経のバランスが大切です。
活発に動くときは交感神経が優位になるのに対して、リラックスしたりのんびりしたりしていると、副交感神経の方が優位になります。
外出が減ると、当然ですが歩く機会も減ります。
すると、歩くための筋肉を使わなくなります。
これが1年、2年と続くとどうでしょう?
筋肉を使うという、交感神経を働かせる機会がかなり減ることになります。
すると、副交感神経の方が強い状態になります。
これでは、自律神経のバランスが崩れてしまいます。
交感神経は、意欲を出す神経でもあります。交感神経の低下により、やる気が出ないといった状態に傾く可能性があります。また、だるくなったり、うつうつとしたりしてしまいます。
自律神経のバランスを保つために、筋肉を使った刺激によって交感神経を働かせましょう。
重力に逆らって姿勢を保つために、筋肉はたくさん使われています。
座っているよりは立つこと、立っているよりは歩くことの方が、姿勢を保つ筋肉を多く使います。
色々な運動をして筋肉を使い、交感神経を必要量働かせましょう。
筋肉を動かして自律神経の活性化を図ることの重要性はおわかりいただけたと思います。
実は、口や手足の感覚を感じる脳のエリアは、広範囲にわたっています。
よって、口や手足を動かすことで、たくさんの刺激を脳に与えられる訳です。
ここでは、しゃべることで脳に刺激を与えることをお勧めします。
日常会話でも十分です。
ただ、自宅時間が長い方には、その機会も減っています。
ですので、早口言葉を言ってみましょう。
口周りの筋肉や脳を使いながらでないと、次から次へと言葉を発せられません。
「赤巻紙 青巻紙 黄巻紙」
このような早口言葉を発して、脳へ刺激をどんどん送りこみましょう。
などがいいでしょう。
スクワットや腕立て伏せといった強めの刺激も、出来る方なら有効でしょう。
口と手足を同時に動かす、足踏み又は歩きながらの早口言葉もいいでしょう。
どうしても外出が減り、交感神経の活動量が減っている方には、上のような運動がお勧めです。
部屋の中でも行える口や手足の運動で、自律神経を活性化させましょう。