思い込みを疑ってみる

更新日:2021.07.02

執 筆:整体師 飯島淳

みなさんは、思い込みが激しい方でしょうか。
思い込みにも、プラスとマイナスがあります。
プラスは、きっと達成できるなどという思い込み、マイナスは、不安や、どうせ出来ないというような思い込みです。

今回は、マイナスの思い込みがストレスを増やしてしまうことについてお話しします。

思い込み次第でストレスが増す

同じ事実(出来事)でも、ストレスの度合いは人それぞれ違います。
しかし、それよりも、事実に対してどう解釈・思い込みをするかによって、ストレスが大きく変わってきます。
要するに、起きた事実よりも、解釈や思い込みによって増えるストレスの方が多いのです。

例えば、上司から仕事の進み具合を以前より聞かれなくなったとします。
Aさんは、「最近、あまり気にかけてくれなくて、もう見放されたかなぁ」、Bさんは、「任せてもらえて、信頼されてきたなぁ」、と感じた時、Aさんには絶望感・自己否定が生まれ、ストレスが大きくなってしまいます。
反対にBさんは、うれしくなり、自信を得るでしょう。

人は、今までの経験・考え方のクセによって、これはどういう状況かを想像します。
もしも、その想像が不安なことだった場合、脳内ではその不安を実際に体験したのと同じように感じ、ストレスがかかります。
事実と違っていても、思い込みによって全く必要のないストレスを生みだしてしまい、自分で自分の首を絞めてしまう訳です。
事実と違った思い込みで、自律神経の交感神経は高まり、体と心に緊張を作ってしまうことになります。

過去・現在・未来いつのことでも、思い込みによるストレス反応が起こるのは今現在の自分の脳です。
マイナスの思い込みをしている間は、ずっとそのストレスに侵されている訳です。

思い込みを疑う

事実とは違っていても、マイナスの思い込みの影響で、必要のないストレスが増えてしまうことをお話ししました。
特に、ストレス状態の時には、思考もマイナスになりやすいものです。
ストレスを自分で作り出している状況になっています。

ある出来事に対して結果がどうなるか分かっていない時、

  • 相手が怒っているように思う
  • また失敗してしまうのではないか
  • きっと期待に応えられていないであろう

といった思い込みに対して、「本当にそうか?」と疑ってみましょう。
自分に質問を投げかけることによって、考える時間が生まれます。
その時間で、我に返ることもあるでしょう。

「本当にそうか?」と疑ってみたが、やっぱり同じような思いになる場合は、思い込みに間違いがないのかもしれません。

または、他者に聞いてみるのも一つの方法です。
同じ経験をした人や、そのことの情報を持っている人に聞いてみましょう。
自分の思い込みを疑って、情報不足なら情報を集めてみる。そのことで、自分の認識は合っているかどうかが分かるでしょう。


思い込みを疑う習慣をつけて、必要のないストレスを自分に与えないようにしましょう。



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