更新日:2017.12.07
執 筆:整体師 飯島淳
今回は、自律神経の幅を広げることについてお話しします。
多くは、いつもその人なりの同じ流れで行動をする。
多くは、いつもその人なりの同じ流れで物事を考える。
いつもその人なりの同じような幅で行動したり、物事を考えることが多いでしょう。
交感神経が優位な方は、交感神経を働かせて活動することが得意。
副交感神経が優位な方は、副交感神経を働かせて活動することが得意。
得意ということは、自律神経の片側の働きでいることが楽でいられるということ。
藤沢本院のブログ「大きな声や音が苦手な方へ」で、交感神経のトレーニング法の一つをお伝えしております。
「大きな声や音が苦手」な人は、ストレス耐性を高めるために、大きな声や音を自分で出して交感神経のトレーニングを図るという内容です。
ここで、神経の働きを、パワーバランスとして考えてみましょう。
どちらもMAX100まで働けるパワーがあるとします。
次に、交感神経が90、副交感神経が40まで働かせるパワーがある人がいるとします。
この人は、交感神経を働かすのが得意。
逆に、副交感神経を働かせるのが苦手です。
交感神経の働きとして、運動が好きであったり、バリバリ働くのが得意であったり。
イライラすることも多い。動きもせかせか早い。
例えば、この人にストレスがかかったとすると、交感神経の働きが得意であるため、交感神経の働き90で対処しようという方が初めは楽で過ごせます。
これは、この人にとっていつも通りの流れなので…
逆に、副交感神経の働き40で、体の緊張をリラックスさせてストレスから解放しようと試みるとします。
ただ、交感神経の働き90よりパワーが少ないので、交感神経の過剰緊張を抑えるのに時間がかかるし苦労もします。
しかし、この人の副交感神経のパワーが90だとすると、交感神経の働き90と同じパワーなので、苦労なく交感神経の過剰緊張を和らげることが可能になります。
簡単に副交感神経の領域も働かせられるからです。
副交感神経のパワーが少ない人は、副交感神経のパワーを増やすために、副交感神経のトレーニングをする。
腹式呼吸や、ゆっくり歩いたり、視野を広げてみたり、ゆとりのある人と話しをしてみるなど、副交感神経の幅を広げていく。
その反対で、交感神経のパワーが少ない人は、前回の話のように、大きな声を出してみたり、強めの筋肉運動をしてみる。わざと怒ってみる。
活発な人と過ごしてみたりと、交感神経の幅を広げていく。
ストレス時に自分のどこの領域で反応するのか。
交感神経と副交感神経の働ける幅が広がれば、ストレス耐性も高くなる。
人としてエネルギッシュにもなれ、落ち着き柔らかな人にもなれる。
幅の小さな場合は、多くのストレスに対して対応の質が低下してしまう。
交感神経と副交感神経の働ける幅を広げていければ、目の前で起きている出来事に対し、自分の幅の中で対応出来るのでさほど苦にならず、ストレスとしての大きなダメージを受けなくて済むことでしょう。
日常の出来事として、やり過ごせる事が増えるということです。
自律神経の片側の働きに頼らず、今より働ける幅を広げて あらゆる出来事を受け入れられるように出来るといいですね。