更新日:2017.11.03
執 筆:整体師 飯島淳
病院で検査しても、「異常ありませんと言われました」
という言葉を良く聞きます。
異常なしという事は、どこにも問題がなく、何も症状が出ないのかというと、そうではないこともあります。
辛い症状は、引き続き起きているのです。
しかも、悪化している場合もあるでしょう。
特に自律神経症状は、このようなことが多いです。
どこが問題で症状が起こっているのか分からない。
何がどうなっているのか自分の体の中なのに分からないことが続くので、不安が出てくる。
不安が出ることによって、交感神経が働き過ぎて緊張が増してストレス状態になる。
すると不調の症状はさらに出てしまう。
このように、不安が不調を呼ぶループに入ってしまいます。
不安が出ている時は、どうするといいのでしょうか。
今回は、その時に「やれることをやる」
その時にやれることをやって、不安に思っていることを遠くに感じさせてあげるといった方法をお伝えします。
不安に思っていることに集中していると、その不安を心と体が感じやすくなってしまいます。
不安という感情が自分の頭の中で中心となり、次の不安も連動して拾いやすくなります。
自分自身でコントロール出来ないところで、知らず知らずに不安の強さを成長させてしまっているのです。
その時に「やれることをやる」
至って簡単なことですが、余裕がない時には、中々出来ません。
例えば、電車に乗っている時に、また気持ち悪くならないかという不安が先行して湧いてきたとします。
その時に、自分の頭の中で不安を中心にさせないために、腹式呼吸に集中してみましょう。
とにかく集中…
体の深部の動きまでしっかり感じながら、腹式呼吸をします。
呼吸に集中することが出来ていると、意識が不安ではなく、この呼吸に向いているので、不安は置き去りになっていきます。
つまり、先程までは不安を10感じていたのが、6や5に感じるのです。
もっと不安が遠ざかれば2や1になることだってあります。
このように、不安が小さくなり、不安が不調を呼ぶループから抜け出しやすくなります。
そして、大きな不安が湧いてきても、その不安を遠ざけるすべを身に着けて不安を小さく出来れば、次に起きる不安が来ようとも、対処できるという自分の中での安心材料になります。
この安心材料は、たくさんあると強い味方でいてくれます。
その安心を基盤に過ごせるのと、不安を小さくするすべを知らないままでは大きな違いが出てくるはずです。
不安な時にやれることは、他にもたくさんあるはずです。
音に集中してみたり、匂いに集中してみたり、思考を違うことに向けることも出来るでしょう。
運動をしたり、唄ってみることもいいでしょう。
不安が出て、そのまま不安に引きずられないようにしなければなりません。
その時に、やれるのは自分です。
自分がやろうと思い、実行すれば必ずその行動・思考は起こせるはずです。
あとは、そのやることに集中するレベルを上げていけばいいのです。
自分でやれることをやり不安を遠ざけ、自分で自分を楽にしてあげましょう。