更新日:2018.10.05
執 筆:整体師 飯島淳
「自分に期待」「相手に期待」
どちらとも期待することはあるでしょう。良いことも、悪いこともあります。
今回は、相手に期待していることで、自分のストレスが溜まってしまうことについて話します。
例えば、上司に対して、「上司がこちらに意見を押しつける前に、いつも私の考えも聞いてくれるような上司になって欲しい。」という期待を持っているとしましょう。
この期待とは、自分が作り上げている期待です。
自分が思っている、上司とは「こうあるべき!」というような考えのもと生まれている期待です。
自分で作り上げているので、相手には関係のないことです。
自分の考えを守るために出てきている期待なのかもしれません。
それは、全く相手には関係のないことを勝手に相手に要求しているだけなのです。
勝手に期待していることなので、その期待に見合う状態になることの方が少ないかもしれません。叶うか叶わないのかは、相手次第ということです。
となると、達成できない思いを抱き、ストレスが多くかかってしまいます。
交感神経が過剰に働き、モヤモヤが続いてしまいます…
勝手に期待した「こうあるべき」なので、どうするかは相手自身が決めることであり、相手が変わろうと行動を起こすことです。
そのことで悩むべきは相手であり、そのことで自分が悩んで苦しんではいけません。
この期待は、私の思い通りの上司になって下さいという一方的な要求です。
もちろん部下の話しを聞くのは重要ですが、ここでは自分が勝手に作り上げている期待だということに気付くことが重要です。勝手な思いを出してすっきりするのは自分というわけです。
色々な場面で、このようなことが起きている可能性があります。
自分の思いを正当化するために、期待を寄せてしまう。でもその通りにならないと、ストレスになってしまう。
これは、相手の気持ちをないがしろにしています。
相手にも考えや癖などあることを分かって許してあげましょう。
許せない…なんてことももちろんあるでしょう。ただ、その人を少しでも分かろうとしてあげましょう。
そうすることで、自分自身で作り上げているストレスを減らす為の変化が生まれます。
自分が対応できるストレスを対処する。
自分が変化をつけられることで、ストレスを軽減させていく。
相手への「こうあるべき」と期待をしていることによってイライラし、ストレスが溜まっている。そのような大変な苦労をされている方は、少しストレス減らすためにその期待を取り消すという方法も手ではないかと思います。
先ずは、自分の変えられるところから対処してみましょう。