更新日:2019.03.31
執 筆:整体師 橋本静吾
健療院グループでは、毎月「症状改善のための心と体の勉強会」を開催しています。
先月は当院にて、ストレスや自律神経について理解を深めました。
当院が勉強会を開催する理由の一つとして「知識をつけて安心してもらう」ということがあります。
真逆のことを言うと、知識がないと人は不安になり緊張します。
一つ例え話をします。今あなたは胃の調子が悪いとします。
食欲がなく、もたれてひどい時は締め付けられるように痛みます。
病院でお医者様からアニサキスという寄生虫のせいで不調になっていると言われました。
診断を受けたあなたはどう感じるでしょう。
おそらく大半の方は「この前食べた刺身かな。でも寄生虫が駆除できれば治るんだ ホッ」こんな風に安心するはずです。
ですが、もう一つのパターンはどうでしょう。
検査数値に問題がなく胃カメラで見ても胃は綺麗な状態。
お医者様は「特に問題ないですが、消化を助ける薬を出しておくのでこれで様子をみましょう」こういった場合、先ほどのパターンより少し不安に感じませんか?
この不安は、不調の正体やメカニズムが分からないことで生じます。
寄生虫のせい、胃潰瘍で胃に穴が...など原因がはっきりしていれば、対処法も分かるため強く不安に感じることはありません。
逆に原因も対処法も分からなければ、それは不安になりますよね。
原因を探るためにネットで色々検索する方も多いはずです。
それでも分からなければ占いで運気をみてもらうという方もいるかもしれません。
とにかく何でもいいから不調の原因を見つけることで人は安心しようとします。
しかし、自律神経の乱れから起こる症状は原因が分からないことが多く、病院でも大したアドバイスがもらえないことで不安が大きくなってしまいます。
ひと昔前であれば自律神経という言葉はあまり知られず、身近な人の理解もなかなか得られなかったはずです。
ただ最近はテレビ番組や雑誌でも自律神経の特集をよく目にするため、以前より知識を得る機会が増えている傾向にあります。
安心感は副交感神経(リラックス)が働きだす重要な要素です。
整体を受けて体を整えると共に、「自分の体や自律神経はどんな状態なのか、どういったことが負担になっているのか」を知ることで安心した状態で不調に向き合うことが出来るようになります。
当院では体の調整をするだけでなく、こういった知識を患者さんに提供することも重要視して取り組んでいます。
不安なことや聞きづらいことでも遠慮なく担当者に聞いてみてください。
安心感が増して体の調整がより効果的になるはずです。