肩こりと自律神経失調症

更新日:2011.10.31

あなたは、肩こりの本当の原因を知っていますか?

肩こりが酷くて、仕事に集中出来ない。肩こりから、頭痛や吐き気などの症状が出てしまう。
なぜだか、常に肩に力が入ってしまいリラックス出来ていない。などと肩こりでお困りの方はたくさんいるでしょう。

誰もが肩こりとは何?と言われなくても症状名としては認識があるでしょう。
首・肩・背中の重だるさやこわばった感じ・不快感・重苦しさ・痛みなどのことを総称として「肩こり」と呼んでいます。

肩こりの原因

肩こりは、肩・首にある筋肉群(僧帽筋など)が持続的な緊張や疲労・ストレスなどからくる血流の悪さで筋肉が固まってしまうのです。
その筋肉の間に血管も通っていて血液が流れています。その血液が酸素を運びます。
血液の流れが悪い為に酸素が筋肉に運ばれにくくなり、どんどん柔軟性の無い筋肉が出来上がってしまいます。

普通に日常生活を送られている方も、肩・首のところには、絶えず重い頭を支え、そして重い両腕をぶら下げているので、絶えず筋肉に負荷がかかっているのです。
肩は非常に動きの良い関節です。その為多くの筋肉によって支えられています。これも肩の筋肉に負担がかかる原因の一つです。

姿勢が原因で肩こりが起こる場合

また、姿勢も重要です。首・肩の上には重い頭が乗っているわけで、良い位置に乗っていないと負荷が大きくなってしまうのです。
今では、パソコン作業をしている方は多いでしょう。その時のご自身の姿勢を思い出して下さい。

きっと良い姿勢で行なっていると自信があるという方は少ないでしょう。パソコン作業時は、首・頭の位置はどこにありますか?
だいたいの方は、画面に頭が近付いた姿勢で行っているでしょう。

そうなると背骨や首に対して頭が良い位置にありません。このような姿勢を長時間続けていると、首・肩の筋肉が緊張し過ぎになってしまい固まっていくのです。

それが毎日のように仕事等で続くとなると回復するのに時間がかかってしまうようになってしまいます。

運動不足や睡眠不足、そしてストレスが原因である場合

また、運動不足、睡眠不足などによっても肩こりが起こりやすくなってしまいます。
適度な運動は、筋肉の緊張を取り血流を良くしてくれます。

睡眠時は、枕の高さや姿勢もこりの原因になります。枕の高過ぎや、うつ伏せ寝などは気をつけましょう。そして、睡眠時は歯ぎしりが多い方も筋肉の緊張が出やすくなります。
睡眠時以外の歯のくいしばりも気をつけたいところです。

その他にも、原因となりうる事は多々あります。その中でも、上記以外で大きいのがストレスによって筋肉や組織の緊張が起きてしまいます。
現代はこのストレスによっての肩こりも非常に多くなっています。

肩こりを放置しておくと…

肩こりをそのままにしておくと、頭痛や吐き気など引き起こしてしまいます。
腕のしびれや肩首の痛みも出てくるケースもあります。
また肩の筋肉が硬くなってきて、五十肩のように肩が上がらなくなってしまう場合もあります。

こうなると日常生活に支障が出てきてしまう事もあるでしょう。
肩こりが強いままだとそこから全身の血流の悪さが出てきて、背中や腰など他の部分に悪い影響を与えてしまう可能性もあるでしょう。

肩こりには整体がオススメ

なぜ、肩こりには整体が適しているのか?

整体では、肩や首のこり固まった筋肉のこりをほぐし、その筋肉や骨格のバランスを整えていきます。そして、肩や首だけではなく、体全体のバランスを診ながら、骨盤・背骨などの骨のゆがみを調整することにより、筋肉に余分な負荷がかからないようにしていきます。

一般的には、このような施術で肩こりは改善方向に向かうのですが、これだけでは思うように改善していかないケースが出てきます。それは、自律神経の乱れが原因で起こる肩こりの場合です。

自律神経の乱れが原因で起こる、肩こり

自律神経の乱れが出てくると、体は知らず知らずにリラックスするのが苦手になります。すると筋肉の緊張を作ることになり、肩こりが思うように改善されなくなってしまうのです。自律神経の交感神経という緊張させるのが得意な神経が働くと、自分では力を抜いているつもりでも自然と力が入ってしまっているのです。

特にこの交感神経は、ストレスが溜まると働きが増します。こうなると、自律神経の調節も行っていかなくてはなりません。
そこで、肩や首以外の施術も必要になるといったケースが出てくるのです。

自分で出来る、肩こり解消法

施術以外にもやはり日常生活の中に各自で行なうケアがとても必要になってきます。 軽いストレッチ。特に、寝る前に一日の疲労を取る為にもゆっくりと一ポーズ40秒ぐらい数えて伸ばす。どのストレッチでもそうですが、行なっている時に呼吸は止めない。力を抜いて、痛みがないように伸ばす。
一生懸命に力強く行なう方もいますが、強い刺激を与えすぎで良くありません。

ラジオ体操。なかなか、「体操?」といわれても何をしていいものか?みなさんが一度はやったことのあるラジオ体操なら、うろ覚えでも出来るでしょう。
全身動かすことが出来るのでとても有効かと思います。

その他には、肩をグルグルと回す。首をゆっくりと回す。同じ姿勢で長時間いないように心がける。定期的に肩に力が入っていないか気にかけてみる。ストレスを溜めない…しっかりと湯船に浸かり体を温める。

などと各自で簡単に出来ることを日常生活の中に組み込むのも必要です。出来ることから始めて下さい。


自律神経