更新日:2024.07.11
執 筆:整体師 飯島淳
今年も暑い夏になりそうです。
暑い日が続くと、自律神経にも負担がかかります。
自律神経は、気温の変化に応じて体温を一定に保つように調節する働きがあります。
気温が36度などと高くなると、体温調節に使うエネルギーも多くなります。
汗を出そうと交感神経がたくさん働くからです。
また、暑い外から冷房の効いた室内に入ると、気温差が大きくなり、体温調節のために自律神経がたくさん働くことになるからです。
特に、外と室内で温度差が7度以上あると、自律神経に大きな負担がかかります。
連日のように気温が30度を越えて、更に35度以上の日も多くなると、暑い外と冷えた室内との繰り返しで自律神経は疲弊していきます。
しかし、当然ですが室内では冷房を使わないと危険です。
体感は人それぞれですが、冷房を使わなくても大丈夫だと思っても熱中症になるケースもあります。
室内に温度計を置いて、30度以上になったら必ず冷房を使用するといったように決めておくのもいいでしょう。
今年も猛暑日が多くなりそうです。
自律神経への負担は、避けられません。
気温が高くなり、自律神経にも負担が生じます。
このまま自律神経に負担をかけ続けると、体調を崩す可能性があります。
そうならないようよく心がける必要があります。
ただ、自律神経がしっかり働いていれば、暑さで自律神経に負担がかかっても、体調を崩すことはないでしょう。
そもそも、自律神経は、体温調節だけをしている訳ではありません。
血圧や脈・筋肉の緊張・内臓の働き、睡眠に関わることなど数多くの調整を自律神経の交感神経と副交感神経で行っています。
気温差による自律神経への負担はその一部に過ぎません。
とすると、この夏気温差による負担はある程度しかたがないとして、それでも自律神経が乱れないようにするための対策を覚えておきましょう。
自律神経に負担がかかるのは以下の4つです。
これら全体で、自律神経に負担をかけています。
例えば、各項目の負荷を10点とすると、合計40点になります。
50点を超えると自律神経への負荷が過剰になるとすると、50点以内に収めることが重要です。
仮に、3の気温・湿度が20点でも、2の構造的なものが6点なら、他の2つがそのまま10点ずつでも、合計46点で範囲内となります。
つまり、3の気温・湿度の負荷が増しても、他の負荷を減らすことで、自律神経への負担は過剰になり過ぎずに済むということです。
気温・湿度は自分で変えられない部分がありますが、2の構造的な負荷は、整体等に行きゆがみや動きを良くしておくなどして、自分で減らすことが可能です。
4の化学的な負荷も、コーヒーを控える・スマホ時間を抑える・甘いものを減らすなどで、自律神経への負担を減らせます。
猛暑日が多くなる夏、自律神経の対策を自分なりに考えましょう。