更新日:2015.07.30
執 筆:整体師 森陽介
患者さんに、たまにこういった質問をされることがあります。
「整体を受けて良くなっても、また戻ってしまいますよね・・・?」
答えは「はい」です。
残念ながら、整体を受けて良くなっても、また戻ってしまいます。
ただ、戻るといっても戻るスピードはまちまちで、戻らないこともあります。
それはなぜか?
まず一つ目に、症状には
の2種類があるからです。
それでは、質問です。
急性の症状と慢性の症状では、どちらが早くよくなるでしょうか?
答えは急性の症状です。
それでは、なぜ急性の症状は早く治るのか?
それは、痛みが起こった情報がはっきりしているからです。
この「情報がはっきりしている」というのが重要で、
がはっきりしているために、治療がしやすいのです。
また、本人も自然治癒力が働きやすく、治っていく方向性もはっきりしているので、急性の症状は早く治るのです。
では、なぜ慢性の症状は治りづらいのか?
それは、急性の症状のときにしっかり治さなかったためです。
人間、痛みがなくなると、ついつい治ったと思ってしまいます。
こうして、ケアを怠るために、再発に至ってしまうのです。
更には、痛みをかばって無理な体勢をするために、2次的、3次的に悪い所が増えていきます。
こうして、悪い所が複雑化していくため、治りが悪くなっていきます。
(痛みがなくなっても、体の組織、傷口や、弱った筋肉などが回復するには、ある程度の時間が必要です。)
そしてなにより、慢性の症状が治りづらいのは「悪い生活サイクルからなかなか抜け出さない、抜け出せない」からです。
人間は、楽をしたい動物です。
そうしてなるべく体を使わないようにしたところ、文明が発展しました。
文明が発展するにつれて、体を使う機会が減っていったので、体力・筋力は減る一方です!
健康管理をしていくためには、適切な刺激を与えてくれる場所が必要になってきますが、残念なことに、自ら自分を変えたり、良くするための刺激を与えるのはとても難しいです。
そのために、現代人には「スポーツジム」や「整体」といった場所が必要なのかもしれませんね。