節分でストレス発散!!

更新日:2019.02.06

執 筆:整体師 齊藤佳穂

季節の行事を活用しましょう。

早いことで、今年も2月となりました。大人になるにつれて、時の流れが早く感じますね。

今年は記憶に残る毎日にしようと、季節の行事を楽しもうと考えています。今の時期だと節分ですね。
そこで今回は節分を通して、ストレス発散についてお伝えをします。

なぜ、豆まきでストレスが発散出来る?

魔を滅する「魔滅(まめ)」を投げるという豆まきは、ストレス発散の効果が期待できます。
みなさんはストレスというと、どのようなものをイメージするでしょうか?

ストレスを受けたときの体の反応

ストレスを受けたときには、必ず一緒に感情が出てきます。
そして、実はストレスを受けることよりも、出てきた感情を抑え込むことの方が、体にとって大きな負担になるのです。

感情を無理やり抑え込むとき、人は体の筋肉を緊張させます。 例えば、怒っているのを我慢しているとき、拳を握りしめたり、怒りで体を震わせた経験がある方もいるのではないでしょうか。

そして体が緊張状態のとき、自律神経の「交感神経」という活動する神経が働いています。
通常、交感神経は日中に働き、仕事や遊びなど活動をサポートしてくれています。また、夜にはリラックスする「副交感神経」が働くことで、消耗した体を修復してくれます。

豆を投げてストレス発散

しかし、感情を抑え込むことで体の緊張が続いてしまうと、夜になっても交感神経の状態が続きます。すると、体に様々な不調がでてしまうのです。

そのため、体に溜めこんだ「筋肉の緊張を緩める」ことでストレスを発散し、過剰になった交感神経を鎮めることが大切です。
筋肉をより緩めるには「思い切り縮めることで、次に緩む」という筋肉の性質を利用します。

例えば、ものを投げる動作は、振りかぶる時に力を込め、投げる時にその力を解放させます。筋肉の緩む性質を利用していますね。
そのため、豆まきのように投げる動作は、ストレスの発散に効果があるのです。

また、感情をのせることで、より発散されることが期待できます。
豆を投げるときに、溜め込んだ気持ちをのせて思い切り投げてみてはいかがでしょうか。

大豆を食べると幸せホルモンが出る

節分で食べる大豆は、火で炒ることで邪が祓われた「福豆」を用います。
その福豆を数え年(満年齢+1歳)分食べることで、次の年も健康で幸せに過ごせるよう願ったそうです。とっても素敵ですよね。
実はこの風習、とても理に適っているのです。 それは、大豆を栄養面からみることで明らかになります。

大豆には、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」になる材料が多く含まれており、このセロトニンが十分に分泌されることで、ストレスを和らげ、精神的に安定をもたらす作用があります。
そして、よく噛むなどの「リズム運動(一定のリズムで体を動かすこと)」を行うことで、セロトニンはより活性化されるのです。

つまり、大豆をよく噛んで食べることで、健康で幸せに近づくといえるのではないでしょうか。
今年の節分は、豆を思い切り投げて、よく噛んで食べてみてください。