音を楽しもう!

更新日:2022.02.18

執 筆:整体師 角道征史

あいかわらずの雪の降り積もる寒さが体にこたえますね。

寒さ・コロナ・花粉対策でずっとマスクをしていると、呼吸もしづらく、声も聞きとりにくくなります。

先週は声についての話がありましたが、今回は音についてのお話です。

自律神経とストレス

自律神経は、体の状態を維持するようにはたらいているので、変化が少なければ少ないほど、負担が少なくなります。

寝る時間や食べる時間、環境などが変わると負担が増えます。

したがって、例えば寒暖差が大きいと調子が悪くなりやすくなります。 生理や妊娠、閉経などの、いつもとは違う負担がかかることでも、具合が悪くなりやすくなります。

変化が大きすぎることで自律神経に負担がかかり、気象病やPMS、産後うつ、更年期障害などの自律神経失調症になりやすくなるのですね。

音のストレス

音自体は大きな変化をしても体に負担を与えるわけではありませんが、音の聞こえ方が負担になることが多いです。

騒音、爆音などの大きすぎる音は当然ストレスなので、それが原因になった近隣トラブルなどもよく耳にします。
聴覚過敏症、耳鳴りなどの場合は、音が必要以上に聞こえすぎてしまい、ひどい場合はノイローゼになったりします。
難聴などは逆に聞こえないことがストレスになるのですね。

また、人の声などの場合、過去の体験によるトラウマがあったりすると、同じような声を耳ざわりに感じたり、それによってストレス度が上がったりします。

音による癒し

音が、ストレスではなく、ストレスが解消される方向にはたらくことももちろんあります。
好きな曲を聞いてノリノリになってはじけたり、気分が盛り上がったり、リラックスしたりすることもあるでしょう。
ギターやピアノなど楽器を弾いたり、カラオケで歌ったりすることで、発散し、リフレッシュすることもできます。

そこでリフレッシュしたり、リラックスしたりすることができるのは、音の周波数、波形によって、体への影響があるからなのですね。

実はこの宇宙に存在している物質は素粒子レベルでは振動しており、振動による波によって固有の周波数をもっています。
目に見える色などにも周波数があり、音にももちろん周波数があります。
治療器具でもありますが、低周波、高周波、超音波なども、耳にされたことがあるのではないでしょうか。

小鳥のさえずりや、小川のせせらぎなどの音にも代表される1/Fゆらぎというリズムは、生体に含まれているリズムのため、同調することでα波が出ることが知られています。
その、規則正しくありながら不規則な部分も兼ね備えたリズムによってセロトニンが分泌され、安心感を抱き、リラックスすることができるのですね。

また、モーツァルトの音楽のような4,000Hzほどの高周波の音楽を聴くと、脳幹や視床が刺激され、免疫系が活性化されます。

そして自分の好きな音楽を聴けば、テンションが上がり、ドーパミンが分泌されるのですね。
聴くだけでなく、歌ったり弾いたりしても同様であり、こうした幸せホルモンの分泌によって心身は回復していきます。

自然の中の音や音楽など、音とうまく付き合うことで、これからの人生を大いに楽しんでいきましょう。