体のストレスに対処する

更新日:2022.01.21

執 筆:整体師 角道征史

本年もよろしくお願いいたします。

先日は東京でも大雪警報が出ていましたが、急な寒さはホント体に応えますね。
こうした温度のストレスもそうですが、今回は体に影響するストレスについてのお話です。

体のストレスの種類

ご存知かもしれませんが、整理しておきましょう。

1.構造ストレス

体のゆがみや、姿勢の悪さ、筋肉の緊張など体の構造的に負担がかかっているものになります。
睡眠の不足なども疲労が抜けきらないため影響します。
また、精神的なストレスとも密接にかかわっていて、緊張する状況や、イヤなことを考えたりすることでも、筋肉は緊張してしまうため負担がかかります。

2.温湿ストレス

温度や湿度などによって負担がかかっているものになります。
とりわけ急激な変化であればあるほど、自律神経的には負担が大きくなります。
また、それ以外にも、外部刺激として、まぶしかったり、五月蝿かったり、臭かったりしてもストレスになります。
体の外部から影響を受けるものになります。

3.化学ストレス

栄養の過不足や、カフェイン、タバコ、アルコール、薬、ワクチン、放射能、PM2.5、排気ガス、農薬、マーガリン、揚げ物、添加物、甘いもの、その他の有害物質など、口や鼻、皮膚などから吸収されて、体の内部から影響してしまうものになります。


こうしたストレスがかかることによって、ストレスの処理のためにエネルギーは消費され、どんどん疲弊していきます。

体のストレスへの対処法

それでは対処方法について見ていきましょう。

1.構造ストレスに対処する

体を整えるために整体やジムに通ったりされている方も多いのではないでしょうか。
その他にもラジオ体操やストレッチ、ヨガなどをすること、適度に運動すること、姿勢に気を付けることなども効果的です。
睡眠も7時間前後、とってあげましょう。睡眠不足が不調を誘発しているケースもかなり多いです。

2.温湿ストレスに対処する

外部刺激によるストレスなので、基本的には状況に応じて対処するしかありません。
上着やサングラス、耳栓なども必要ですが、ストレス状況を極力避けることが大切です。
根本的には、調節機能がうまく働かずにストレスを強く感じてしまっているため、機能回復のために体を動かすことが有効な手段となります。

3.化学ストレスに対処する

有害なものを極力摂取しないようにすることです。
それとは反対に必要なものは充分に摂取することが大切です。
エネルギーサイクルを回すために必要な栄養・酸素・水はしっかり補給しましょう。
バランスの良い食事と、腹式呼吸や深呼吸、1日1.5L以上の水分補給をすることで、充分にエネルギーを産み出すことができるようになります。

ストレスと付き合う

刺激過多の場合を除けば、ストレスは必要があって起こっています。
構造のストレスはその状況が必要だったから生じているケースが多く、負担が多すぎたことで、症状というサインが出てくるわけです。
化学ストレスも何らかのメリットがあって摂取しているケースが多いのですね。やめたくないものも多いのではないでしょうか。

実際、すべての有害物を排除することは不可能に近いです。
逆にその不可能なことにチャレンジしたり、気にしすぎたりすることで、精神ストレスは増えてしまいます。

つまり大切なことは、いかにストレス量を自分が賄える範囲内に抑えられるかということです。

ストレスが増えすぎることで消耗し、具合が悪くなっているので、そういうサインの出ているときには、ストレスを減らしましょう、という話です。
元気になれば多少お酒を飲んでも、カフェインを摂っても構いません。
ストレスで消耗しても、その分の補給はしっかり行う。
そんなバランスの取れた生活をして毎日を楽しんでいきましょう。