更新日:2018.03.07
執 筆:整体師 飯島淳
お腹にガスが溜まって、お腹が張って痛みや苦しさが出たり、グーグーお腹が音が鳴ったことがある人、いますよね。
ゲップやおならの回数が増えたと思ったことがあるという人もいるでしょう。
そもそもこのお腹のガスは、何故発生してしまうのでしょうか。
実は、お腹にガスがない人などはいないのです。
皆さんだいたいコップ1杯分のガスがお腹にあるとされています。
普通、ガスは血液中に流れて肺に行き、呼気で出ているのですが、過剰にガスがお腹に溜まってしまうことがあります。
代表的なものでは、口から空気として入ってしまうものです。
早食いやおしゃべりをしながらの食事では、口から空気を飲み込みやすくなり、お腹にガスとして溜まりやすくなってしまいます。
因みに、ストレスで食いしばりやツバを飲み込むことで空気の飲み込みが多くなり、胃腸の張りが出ることを「呑気症」といいます。
また、ビールや炭酸水、コーラ等々の炭酸飲料もお腹にガスを溜まりやすくします。
お腹に入っていった空気は、だいたい酸素が2割・窒素が8割になります。
窒素は体内でなくならないので、お腹に溜まってしまいます。
また、空気は高い所に上がって行くので、大腸の上の部分に集まりやすく、そうなると横隔膜が押されて苦しくなることもあります。
この一連の流れを行っている内臓は、自律神経で働いています。
意識的ではなく、無意識に意図とは違っても勝手に働いているのです。
ストレスや睡眠不足・疲労等々、自律神経のバランスが崩れると、内臓は正常に働かなくなります。
腸が正常に働かなくなってしまった場合、ガスの流れに不具合が起きて溜まりやすくなり、お腹が張ったり、ゲップやおならが多くなってしまうのです。
腸が正常に働かなくなりガスが溜まってしまった場合は、自律神経の調整が必要になります。
整体を受けて自律神経を整えるのはもちろんですが、それ以外にも、腹式呼吸で横隔膜をよく動かすことは自分で出来る簡単で効果的な方法です。
内臓の上に傘のようにかぶさっている横隔膜をたくさん上下運動させましょう。
横隔膜には、臓器と離れ離れにならないように、靭帯もくっ付いていますので、横隔膜が動けば、臓器も上下運動が起こり、血流も良くなります。
この他にガスが溜まっている時は、お肉や食物繊維といった消化に時間がかかるのも控えましょう。
ガスの溜まる感じがしてお腹の張りが中々改善されない場合は、内臓疾患が隠れていることもあるので、一度病院で検査してみましょう。