更新日:2015.02.24
執 筆:整体師 飯島淳
このページは自律神経失調症やうつで消化管(主に腸)でよくおこる症状を解説しております。
大腸の病気によって便秘を起こす場合があります。大腸ガンや炎症によって大腸の中が狭くなって便秘になることがあります。
それとは別に、習慣性の便秘もあります。
これは、ストレスや食生活の悪さなどから起こります。弛緩性便秘とけいれん性便秘の二つに分けられます。
弛緩性便秘は、大腸の蠕動運動が弱まり、便を送り出すために動く力が弱まっている状態です。腸の長さも人それぞれで、長い人の方がなりやすくなります。大腸の中に便が溜まっているので、お腹の張りや膨満感といったことになります。
痩せ型で、運動をあまりしない人や出産を数回経験した人に多く見られます。
このように腹筋が弱いのも原因になるので、男性よりは女性のほうが多なります。
この場合に、胃下垂や胃アトニーといった胃の緊張がなく下のほうに下がった状態の人も多くみかけます。腹筋運動等をしてお腹の筋肉が働けるような状態にしておくことが大切です。
けいれん性便秘は、弛緩性とは逆になります。腸管が緊張や収縮が高まりすぎてなってしまいます。
腸が固くて腸管内が狭い状態。収縮した腸と腸のすきまに便やガスが溜まってしまうのです。肉食や高蛋白食の人に多くみられます。
また、薬物が原因の場合もあります。
薬によって、部分的な収縮が出るようになってしまいます。蠕動運動も薬で強引に行なうというのも、腸には負荷がかかってしまうのです。
下痢や便秘などの症状が続き、腹痛などの症状がある場合で、これといった病変が見つからないものを過敏性腸症候群(IBS)と呼んでいます。
多くはこれもストレスからくることが多いようです。
一日に何度も便意をもよおしてトイレに行く。ウサギの便のようなコロコロしている便が出る。
これは、神経性でなることが多く、腸は自律神経によって動きが出ます。
このストレスなどで、自律神経が乱れた時に起こりやすくなってきます。
ストレスを軽減させるのと軽い運動などをして生活改善していかなければなりません。
「胃腸の障害」