更新日:2015.06.01
執 筆:整体師 高木裕司
誰でも悩みがあると、ベットに入ってもなかなか寝つけず、昼間あったことを思い返したり、将来のことをくよくよ考えてしまったりします。
大抵、多くの人たちは数日ぐらいでその状態から脱するものですが、一週間以上も不眠が続くようでしたら注意信号かもしれません。
単に寝つきが悪くなるというだけでなく、
という睡眠障害は、うつの前兆になる可能性があるからです。
本来、脳の松果体から分泌されるメラトニンというホルモンが体内時計を調節して眠りを誘います。
欧米の多くの国ではこのメラトニンがサプリメントとして市販されていますが、日本ではまだ、医師の処方がいりますので、今回はドラッグストアでも手に入る、しかも自分で実際使用して効果が高かった「バレリアン」というサプリメントをご紹介します。
「バレリアン」はセイヨウカノコソウ(別名、吉草=きっそう)というハーブの根や茎に含まれており、古代ローマ時代から安眠を促すハーブとして使われてきました。
不安や緊張で高ぶった神経を鎮静化する作用もあり、ヨーロッパでは古くから戦場における抗不安薬として使われたりもしました。
アメリカのハーバード大学の研究チームが全米のバレリアンに関する論文をまとめたところ、なんと80%の人の不眠が改善されたというデータが発表されました。
また、ドイツでは、89の医療機関で不眠症患者409人に28日間投与したところ、14日目には平均すると39分入眠時間が短縮され、全睡眠時間が2時間も長くなったのです。この数字って凄くないですか!
わたしが最初にバレリアンを試したのは約一年半前。
うちのスタッフは知ってる人が多いと思いますが、当時私は早朝覚醒で悩んでおり、なかなか解消できませんでした。
ところが、バレリアンを服用するようになってから、少しずつ目が覚める時間が遅くなってきた感じがしました。
加えて、当院の同僚のスタッフに施術してもらうことにより、朝早く目が覚める事はほとんどなくなりました。
カフェインをやめたり何をしても眠れない方は、一度試す価値はあるかもしれませんね。
ただ、効果は人によっては出にくい人もいますし、サプリだけには頼らない方がよいと思います。
加えて何か薬を飲まれている方は、ものによっては飲み合わせが良くない場合がありますので、もし使われるなら処方された医師か薬剤師に相談されることをお勧めいたします。