人間に限らずほとんどの動物は、寝ている時に病気を治したり体を回復させたりする能力が働くのです。
そのため、不眠症は色々な病気の回復を妨げてしまうだけでなく、体の疲労を蓄積させ新しい病気を作ってしまう可能性が高くなります。
「なんだか最近ねれないな」と思う方は、不眠所のチェックをしてみて下さい。
次の質問に良く当てはまるものを3点、そこそこ当てはまるものに2点、全然当てはまらないものに0点をお付け下さい。
- 床に入り眠ろうという意思があるにも関わらず、1時間以上眠れない。
- 眠ることは出来るが、トイレ以外で夜中に起きることが多い。
(10分以内に再度眠れるのであればOK)
- 怖い夢や緊張する夢をよく見る。
- コーヒー・紅茶・緑茶・コーラ・ドリンク剤などをよく飲む。
- 眠っている最中に、体がぴくぴくと動くことが多い。
- もっと寝ていたいのに、または用事がないのに朝早く起きてしまう。
- 昼間に異常に眠たくなり日常生活に支障がある。
- 朝起きても疲れが取れていない。
- 睡眠時間が平均して5時間以内だ。
- 使っている枕や布団がなんとなく合わないような気がする。
- いつでもどこでもすぐに眠ることができる。
- 昼間に屋外に出ていない。
- 3点未満の方、不眠症は心配ないでしょう。
- 3点以上5点未満の方、不眠症になりかけています。生活リズムを一定にするように気を付けましょう。
- 5点から10点未満の方、不眠症になっていると思われます。休養や不眠症の対策が必要です。
- 10点以上の方、あなたの重症の不眠症であると思われます。一度、専門家へ相談をするようにしてください。
この不眠症のチェックはあくまでも目安です。
生活に支障をきたすのならば、必ず一度は専門家に相談しましょう。
通常、不眠症は自覚がありますが、睡眠時無呼吸症候群(呼吸器内科)のように、自分自身では自覚がないが睡眠していないのと同じ状態のものもあります。
また、ナルコレプシーや致死性家族性不眠症(神経内科)のように、必ず医師に診てもらわなければならない重大な不眠症もあります。
不眠症の対策
ストレス過多で起こる不眠症の基本的な対策には以下の7つがありますので、眠れないと思う方は実行してください。
- カフェインを取らないようにする。
- 甘いものを取らないようにする。
- 手足を温める。
- 呼吸をゆっくりと行う。
- 寝る2時間前はテレビやパソコン、携帯電話の画面を見ないようにする。
- 寝る2時間前に、蛍光灯ではなく白熱灯(電球)を使った照明器具を使う。
- 寝るときは、明日の事、将来の事、悩み事など色々と考えないで、リラックスしたことを考える
5.は難しいかもしれませんが、呼吸をゆっくりと行い、呼吸の数を数えるといったように、違うことに目を向けるとやりやすくなります。
不眠症の方は出来るだけ1~5まで行うようにしてください。