更新日:2015.06.26
執 筆:整体師 森徹
昔から中国では「一笑一若一怒一老」(いちしょういちじゃくいちどいちろう)と言われてきました。
一つ笑えば一つ若くなり、一つ怒れば一つ老けてしまうぐらい、体や心に影響があると言うことです。
日本でも「笑いに勝る良薬なし」と昔から「笑い」に効果があるということは知られています。
最近では「笑い」を科学的に解明し、医療に役立てようとする動きが起きています。
ただ、考えなければいけないのは、わざわざ「笑いを取り入れなければいけない社会」があるという現実です。
社会はなかなか変えられません。
友愛社会、頑張ってもらいたいものですが、どんな社会にも「ストレス」は付き物で、誰もが持っているものです。
しかし、問題なのはストレスを「所持」していること。
ストレスは出来れば「廃棄」したいですね。
所持して破棄する「循環」を出来れば良いのですが、廃棄のTPO(時間、場所、場合)を間違えると「リサイクル=ストレス返し」をされますので気を付けてください(笑)
笑うという行為は、ストレスを「廃棄」するきっかけの一つで、焼却所みたいなものです。笑いには、こんな効果があるんですね。
楽しく笑って「廃棄」出来れば、「リサイクル=ストレス返し」されるどころか、周りから喜ばれることもあるかもしれません。
では、笑うとどうして体に良いのか医学的にお話しします。
楽しい笑いで副交感神経が働いていくと、特に免疫機能が活性化します。
癌細胞は1日3,000~5,000個体内で発生しますが、それらの癌を破壊する
などの外敵を守るリンパ球が増え、免疫機能が元気になって、癌細胞や外敵から身を守ります。
厚生省が推奨するインフルエンザの予防法は、
ですが「笑い」を予防に入れたらと思ってしまうほど効果があります(笑)。
また、自己免疫疾患のリウマチも良くなると研究結果では報告されています。
笑うことで、顔面にある30種類の表情筋のうち、約20種類の表情筋が動きます。
表情筋が動くことで、顔面や脳に血流が促進され栄養と酸素が行き渡り、さらに筋の張りができます。
ということは「しわ」になりづらく、お肌にとてもよい効果があります。
逆に怒りは交換神経が働き、体が異常緊張を起こすため、血流が悪くなります。ということは。。。
御歳を召されますと誰でも「しわ」は出来ますが「怒りジワより笑いジワ」ですよね(笑)
しかしながら、そうそう人間、笑えるものではありません。ではどうしたら。。。
まずは「笑顔」でいいのです。笑わなくても、笑顔で十分効果ありと言われています。
鏡の前で「にこっ」っと笑顔をしてみてください。
笑い、笑顔には想像以上の力が備わっています。まさに「笑う顔には福来たる」なのです。
では最後に格言を一つ。
幸福だから笑うのではなく、むしろ、笑うから幸福なのだと私はいいたい。Byフランス哲学者アラン