しっかり寝てエネルギーをためる

更新日:2023.02.09

執 筆:整体師 角道征史

まだまだ寒い日が続きますね。

こう寒いと布団から抜け出すのも一苦労ですが、今回はエネルギー補給第3弾、睡眠でのエネルギー補給のお話です。

睡眠のはたらき

睡眠の効果については、その他の人間の体に関することと同様に、すべてが解明されているわけではありません。

そのなかでも、はっきりしているものについてみてみましょう。

  1. 成長
    グロースホルモンのはたらきによって、細胞の増幅成長を促します。
    子供の成長には欠かせませんね。
  2. 修復
    グロースホルモンによって、傷んだ細胞の修復を行います。
    成長させるだけでなく、修復を行ってくれるので元気になります。
    アンチエイジングでお肌もつやつやに!
  3. 疲労の回復
    老廃物を除去して、機能の回復を行います。
    ゴミがたまっていると、疲れが抜けないし、能力のパフォーマンスも低下します。
    またアルツハイマーの予防にもなります。
  4. 情報処理
    情報を統合処理して、スムーズな神経伝達のための最適化を行います。
    ただ回復をするだけでなく、バージョンアップします。

睡眠不足による影響

睡眠にはいろいろなはたらきがありますが、それでは睡眠が不足することで、どのような影響が出るのでしょうか?

  1. グレリンの増加
    食欲が抑えられなくなったり、太りやすくなったりします。
  2. 細胞の修復力の低下
    細胞が傷ついた状態が戻りきらないために、肌が荒れたり、炎症が常態化して様々な不調につながったり、機能が低下したりしてしまいます。
  3. エネルギーの低下
    疲労が回復しきれないということは、ガソリンが少ない状態でいることと同じようなもの。
    エネルギーの不足によって、免疫機構や自律神経にもエネルギーを回せないので、簡単に具合が悪くなってしまいます。
  4. パフォーマンスの低下
    細胞が傷ついたり、たまったゴミが排泄されていなかったりするために、作業効率が下がってしまいます。
    7時間睡眠が5時間睡眠になると約30%程度パフォーマンスが下がるといわれています。
    そのことに本人の自覚は全くないのだとか。

適切な睡眠

このように、睡眠による影響は多岐にわたっています。
私たちが効果的に睡眠をとり、エネルギーチャージをするために、何が大切かをみていきましょう。

睡眠時間

睡眠時間が7~8時間ぐらいの人の平均余命が最も長いというデータが出ています。
つまり長生きできるということですね。
7時間より少ない場合や、逆に8時間よりも多い場合も、平均余命は短くなります。
あまり寝すぎても良くないのですね。

起きているときのパフォーマンスを回復させるということを考えても、7~8時間は睡眠をとることが良さそうです。

睡眠の質

とくに寝はじめる最初の睡眠のときにグロースホルモンが分泌されます。
そのため、いかにスムーズに睡眠に入れるかがとても重要です。

深い質の良い睡眠をとるためには、睡眠の前に神経が興奮するような刺激を与えないこと。
寝る前のスマホは控えましょう。

また日中にある程度、外に出かけて活動して、覚醒と安定のホルモンであるセロトニンを分泌させ、睡眠のホルモンであるメラトニンが分泌しやすい状態を作っておくことが大切です。

就寝時間

メラトニンは、活動し始めてから14時間ぐらいで分泌され始め、16時間ぐらいでマックスになります。
つまり睡眠8時間のリズムは理にかなっているのですね。

もし朝7時に起床するなら、入眠時間を考えても夜11時ぐらいには床に就くのが良さそうです。


質の良い睡眠をたっぷりとることは、ただエネルギーチャージをするだけでなく、ストレスも軽減させることができます。

プラスを増やして、マイナスを減らす。
そのためにもぐっすり眠って、元気な毎日を楽しみましょう!


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