更新日:2023.04.13
執 筆:整体師 角道征史
三寒四温を経て、だんだん暖かくなってきましたね。
そんな季節にピッタリ!
エネルギー補給シリーズ第4弾、今回は体を動かしてエネルギーをためるお話です。
人間はもとより、生物が活動するときには必ずカロリーを消費します。
基礎代謝という言葉を耳にすることもあるでしょうか、何もしなくても生命活動を維持するために消費する必要カロリーのことです。
ただ生きているだけでも代謝によってカロリー消費はしているので、当然のことながら、活動すればさらに消費量は多くなります。
運動すればなおのこと、エネルギーの消費量は多くなるのですね。
これまでにお話ししてきた、栄養補給をすることや睡眠活動においても、実はエネルギーを消費しています。
寝ているだけでも、呼吸するだけでも、代謝によってカロリー消費を行い、食べるときにも消化吸収でエネルギーを必要とするのですね。
言わば呼び水のようなもので、最低限のエネルギーがないと補給システムを動かせないので、生命活動は停止してしまいます。
どんな活動であったとしても、エネルギー補給をするためには、最低限のエネルギーを必要とするのですね。
それでは次に、体を動かすことでなぜエネルギーをためられるのか見ていきましょう。
体を動かすことで血液循環が促進されると、細胞の隅々にまで栄養が行き渡るようになります。それによって、それぞれの細胞でエネルギーを産生できるようになるのですね。
逆に血液の循環が悪いと、栄養不足でエネルギーを充分に生み出すことができなくなってしまいます。
散歩よりもウォーキング、ウォーキングよりもジョギングというように、運動負荷がある程度高いほうが、効果は高くなります。
自分の状態に合わせて無理なく行いましょう。
体を動かすことで、ストレスの解消になります。
ストレスが解消されると、ストレス処理のためにエネルギーが奪われることがなくなるので、その分のエネルギーがためられるようになります。
他のことにエネルギーを回せるようになるので、症状が改善しやすくなります。
力を入れたり、叫んだり、歌ったり、感情を乗せて動いてあげることで、さらに効果が高くなります。
活動レベルが上がったり、リズム運動(腹式呼吸、ウォーキング、自転車、歌など)が増えたりすることによって、セロトニンの分泌量が多くなります。
日中のセロトニン分泌は睡眠時のメラトニン生成につながるため、睡眠の質が上がり、効果的エネルギー補給につながります。
また、セロトニンは幸せホルモンなので、精神面での安定につながり、そういった面でもエネルギー補給がなされます。
本当に具合が悪いときは、犬や猫も食べることなど見向きもせずに、寝ることを優先します。
体を動かしたり、食事をしたりする余裕、エネルギーすらないので、最低限のエネルギーで済む睡眠で、回復させようとするのですね。
そして少し元気が出てきたら、栄養補給をするようになり、さらに余裕が出てきたときに体を動かすようになります。
少しのエネルギー消費しかないものは、エネルギーの補給量もあまり多くありません。
睡眠、栄養補給、体を動かすことの順にエネルギー補給量は高まります。
自分の状態に合わせて体を動かすこと。
それが元気な自分になるための近道です。
自分に合った体の動かし方を見つけて、元気な自分を取り戻しましょう!