人のために

更新日:2019.08.09

執 筆:整体師 佐藤優

「人が喜ぶのが嬉しいからやっているのよ!」と言う患者さんがいます。
「嬉しいですよね!」と、私も賛同します。
「で、どうしてそこまで〇〇さんは人のためにそこまでやるんですか?」
と訊くと、「自己満足ですかね」と答えが返ってきます。

これがそもそも体をおかしくする原因です。
どうしてでしょうか?

人が喜ぶ事で自己満足する。
言い換えると、人を喜ばせられないと自分は満足出来ないということです。

人の為と書いて「偽」と言います。
偽善者や偽り(いつわり)と言った、あまり良いイメージではない言葉です。
私もずっと疑問でした、人の為にやることが何故「偽」と言うのか。

人の為にやる事で自己を満たすということは、前提として自分が何か欠けているということがあります。
人の為にやればやるほど自分を満たそうとしますが、その行為はやがて心身に無理がきます。

人のために何かをすることは、とてもエネルギーが湧いてきます。
しかし、人のためにやることでしか自分を満たすことが出来なくなると、具合が悪くなります。

過剰に人に気を配り、必要以上に人に尽くす。
そうでなければ自分を信じてあげることが出来ないと思っています。
自分は他人次第で決まっているという前提が出来上がります。

するとやがて症状が現れます。
それは、めまいかもしれないし、ふらつく症状かもしれない。
睡眠障害や以前のようにやる気が出ない、自信がなくなったということもあり得るでしょう。

問題は、自分は満たされていない、自分は欠けているからダメなんだ、という思い込みです。

本当に欠けているのでしょうか。
何と比べて欠けていると思っているのでしょうか。

思い当たる方で症状が長引いている方は、一度振り返ってみると良いかもしれません。


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