更新日:2019.06.14
執 筆:整体師 佐藤優
皆さんは、何かをするときどのように判断をしているでしょうか。
「自分がやりたいからとりあえずやる」
「やりたいけど周囲の様子を見て考える」
体調を崩しやすい方は、後者で判断していることが非常に多いです。
こんな例え話があります。
海で溺れている人がいた時、
アメリカ人は「助けに行けばヒーローになれるぞ!」
ドイツ人は「助けに行くのが規則だから」
日本人は「みんな助けに行っているぞ」
と言うと、飛び込んで助けに行く。
これは、日本人が他人の影響を受けやすいということが、良く表現されています。
良くも悪くも、周りの空気を読むということです。
このメリットは協調性ですね。
一方、デメリットは主体性が薄くなることです。
つまり、何か物事を選択する時に受け身になってしまうのです。
「こうするべきと言われたから」
「あの人がそうやっていたから」
「そんな空気だったから」
「もう○○歳だから」
このような周りの価値観が自分の価値観になっていると、「ある問題」が起こります。
それは、自律神経が乱れてくることです。
自分の価値観ではない周りの価値観ばかりで動いていることで、本来自分を適切な状態に調節してくれる自律神経が乱れてくるのです。
例えば「やりたくもないことをやらされている」と感じていれば、やがて体調を崩してしまいます。
自律神経を整えていくうえで、こういった主体性を取り戻すことは非常に大切です。
自分の主体性を大事にしてほしいのです。
今自分がしようとしていることは、
「本当に自分の価値観なのか?」
「周りの様子から導いたものなのか?」
もう一度チェックをしてみてください。
最後に誤解のないようにお伝えしますが、決して空気を読むことがダメなのではありません。
問題になるのは空気を読むことしかできない事です。
周りの空気を読むだけではなく、自分の主体性も忘れないようにしたいものですね。