いつもと違う脳を働かす

更新日:2019.10.04

執 筆:整体師 飯島淳

皆さんは、ボーっと特に何かをしているわけでもない時間を設けていますか?
または、いつもと違う脳を使っていることはありますか?

仕事や家事や学校にと、毎日同じようなルーティーンで過ごしている方が多くいることでしょう。
そのような時には、脳の同じ回路を使い続けています。

仕事であれば、職場の人間関係・業務のことなど同じ悩みが繰り返し続いているなんてことがあると思います。
すると、同じ脳の回路を使っているので、そこばかり疲弊してしまいます。
同じストレスに侵されている時に同じ脳の回路を使っていると、出てくる答えも似たような物になってしまいます。

違う脳を使う

そこで、意識的にいつもと違う脳を使ってみましょう。

  • いつもと違う景色を見てみる
  • いつもと違うやり方で家事をする
  • 悩み事が頭の中でグルグル回っているので、好きな音楽を聴いてみる

このように、少しだけ違うことをして脳に同じような刺激が続かないようにしてあげるのです。

同じ所ばかり刺激していると疲れるところが同じです。
例えば、腕立て伏せを毎日たくさんやったとします。
すると、腕立て伏せで使う大胸筋などの筋肉が疲労します。
ここである日、腕立て伏せを止めてスクワットをして足の筋肉を使います。
すると足の筋肉はまだ元気ですのでたくさん行えます。
そして大胸筋は休まります。

脳も多く使う回路を休ませてあげることが必要なのです。
その為に、積極的に違う回路を働かせてあげてください。
いつも良く考えて判断する人は、直感を使ってみましょう。

見方を変える

考え事や悩み、そして行動レベルでも脳の同じ回路を使っていることが多いです。
例え同じ出来事でも、違う見方をして普段と違う思考を使ってみることでも良いでしょう。

アップル社設立者の一人、スティーブ・ジョブズ氏は「コインには裏側がある」という言葉を残しています。
同じ物でも見方によっては、全然違って見えてくるということです。

考え方・物の見方を変えることで、働く脳の回路は違ってきます。
すると、普段得意に使っている回路を休ませてあげられます。

近年、犯罪件数は戦後最少を記録していますが、ニュースなどの見えているものからすると、非常に多くなっているように感じるでしょう。
聞いたことや一方から見た事に捉われ過ぎず、柔軟な見方をして、脳の色々な回路を活性化させていきましょう。

刺激量を減らす

現代は、インターネットなどの情報量の多さで脳の疲弊度合いが進んでいます。
2045年には、人工知能(AI)が人間の脳を上回るのではないかと言われています。
技術の発展とともに、日常生活で脳への負担はどんどん増していくのでしょう。

多くなる刺激があるならば、日々出来ることから減らしていきましょう。
同じ脳の回路を疲れさせずに、いつもと違った脳の回路を働かせてあげましょう。
その脳はまだ元気に動けるかもしれません。


症状を改善させる運動や行動