更新日:2018.07.13
執 筆:整体師 佐藤優
今回は、脳の影響力についてお話したいと思います。
様々な症状、主に自律神経失調症のような不定愁訴(様々な症状)は、自律神経が問題を起こしていると思われている方が多いと思います。
私を苦しめる自律神経は悪者なの!という患者さんもいました。
しかし、自律神経はあくまでも神経なので、脳の状態を体に伝える電線で、脳と体を一致させる手段なのです。
つまり、脳の状態が良くないことが自律神経失調症に繋がっているということです。
自分なんて…。
人は信用できないもの。
あいつは許せない。
この先どうなるか不安しかない…。
こういった脳の状態であればどうでしょうか?
自律神経のうち、交感神経が優位に働くことになりますね。
こういった状態だと、脳は自分が危機状態にあると思っているので、闘争か逃走か、という体の状態になります。
心拍は早くなり、呼吸は小さく小刻みになり、気持ちは落ち着きにくく、緊張感のある体になるのです。
こういった脳の状態こそが自律神経を乱してしまう原因なのです。
とはいえ、どうしたら良いのか分からないという方がほとんどでしょう。
当院では、この精神的なストレスを抱えている方も体を調整することで体が緩み、その緩みが脳にも良い影響を及ぼし、症状の改善を体からアプローチしていくということをしています。
しかし、施術をしたその時は良い感じだけど、また緊張感が出てきてしまう方や、なかなか症状が改善しにくい場合は精神的なストレスが強いことがあります。
その場合は脳の状態がどうなっているのかを詳しくお聞きしていきます。
具体的には、
物事をどう捉えがちなのか?
自分で自分にどういうイメージを抱いているのか?
昔の出来事を引きずっていないか?
人に対しての恐怖はないか?
などなど、必要であればセラピーなどを取り入れる場合もあります。
脳の状態(捉え方)が変われば、自律神経や免疫などもガラリと変わります。
不定愁訴や長い間症状に悩んでいる方は、一度自分の脳の状態(捉え方)をチェックしてみることをお勧めします。