見たもの聞いたことで自律神経が反応する

更新日:2024.01.11

執 筆:整体師 飯島淳

新年あけましておめでとうございます。
本年もブログで、自律神経に関わる体や心についての情報を発信させていただきます。
どうぞよろしくお願い致します。

今回は、「見る・聞く」といった脳への情報が、自律神経に大きく影響を及ぼすことについてお話ししていきます。

無意識に感じる自律神経

我々は、何が起こったのか、どう思うのか、怖いのか、うれしいのかを、意識のところで認識します。
しかし、その前に自律神経は無意識レベルで反応をしています。

目から入ってくる情報は、特に多くて早いです。
目で見たものは、思考を通る前に直接脳内で認識されます。
その時、先に反応するのは無意識領域になります。
無意識領域を通過後に、意識の領域に繋がります。

怖い映像が目から入った場合、無意識領域で交感神経が高まります。
動物的な反応です。
そこには、思考レベルの反応はありません。
交感神経が高まることによって筋肉をこわばらせ、体の緊張も高まります。
気がついたときには、緊張モードの体になってしまいます。

こうなると、筋肉のこわばりだけでなく、過剰な交感神経の影響で、動悸や息苦しさ・耳鳴り・不眠・不安感などの症状が出やすくなります。

耳から入ってくる情報は、実際目の前で起きていなくても自律神経が反応します。
聞いていて心地悪いこと・知っている嫌な情報・嫌いな人の声・危機を感じるような文言。
耳から入った情報で、脳内にある嫌なものとして認識し、交感神経が発動します。

見る・聞くものを選ぶ

「見る」「聞く」ものが自律神経に及ぼす影響は大きいです。
では、これらの影響を受けないようにするにはどうすればよいでしょうか。
それは、自らが選択することです。
そのことを見ていていいのか。聞いていていいのか。

例えば、お正月に起きた能登半島地震や羽田空港の飛行機事故を、テレビやネットの映像で観た方は多くいるでしょう。
これをたくさん観ていると、交感神経が活発になってしまいます。
映像から知らず知らずに怖さや不安などが高まります。
気が付くと、体調に影響が及んでいることも少なくありません。
実際このような経験をしている人もいるでしょう。
詳しく知ろうとして、ついつい次から次へと映像を追いかけて観る方もいます。

自律神経の症状をお持ちの方や、影響を受けやすい方は、映像を観ることを特に控えてください。

耳から入ってくる情報も同じです。
映像を観ていなくても、お友達から地震や飛行機事故のことを詳しく説明されることが多い場合は、自律神経が興奮してしまいます。
聞いているだけで滅入ってしまう場合があります。

目や耳から入る情報で、知らず知らずに自律神経が反応し、脳の興奮に繋がります。
調子の優れない時や、恐怖や不安を連想できるものは、目・耳に入れ過ぎないように自分でストップをかけましょう。
違うものを見たり、違う人と話すか話題を変えたりして、自律神経を守りましょう。

楽しい嬉しい癒される映像を積極的に観ましょう。



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